疲労回復効果のある物質!?

疲労回復効果のある物質!?

スポンサードリンク

疲労に効く物質を探す実験!?



疲労に打ち勝つ『抗疲労物質』の医薬品や食品などを開発するプロジェクトは大学や行政、食品、医薬品メーカーで研究されており、それらの研究者が集まって産学共同プロジェクトが行われました。


そこでは、疲労回復に効果があるという物質

・タウリン

・カフェイン

・ビタミンC

など23種類の物質を被験者に摂取してもらったあとに、エアロバイクによる運動負荷テストを行いました。


最初の10秒間は最大スピードで何回転ペダルを回せるかを計測し、その後3時間エアロバイクをこぎ続け、疲労が蓄積した段階で再び10秒間の最大スピードでペダルの回転数を計測します。


一度休憩して再び10秒間の最大スピードでの回転数を計測します。


23種類の物質ごとに疲労する前、疲労した後、休憩した後の3つのデータを比較して、どの物質が疲労回復に効果があるのかを調べました。



アレもコレも予想外の効果



この実験の結果は予想していたものとは大きく違っていました。


栄養ドリンクに入っている・タウリンや・カフェインなどはあまり疲労回復には効果が確かめられませんでした。


コーヒーやお茶にはカフェインが含まれ、そのカフェインには覚醒効果があり一時的に元気が出る効果はあるのですが、疲労そのものを解消できるというわけではありません。


ここ一番!元気が必要なときには、・カフェインが含まれた飲み物は確かに効果があるのですが、そのような状態を続けることは疲労がたまってゆく一方で体のためには良くないということがわかってきました。


栄養ドリンクには『タウリン』が含まれている物も多く、いかにも疲労回復に効果がありそうですが、タウリンにあるのは働いたり運動した日の夜によく眠れるという鎮静効果で、疲労そのものを取る効果はありません。



実際に効果があった物質とは!?



実際に疲労回復効果のあった物質として

・ゆずやレモンのかんきつ類
・梅干しのクエン酸
・肉類に含まれるコエンザイムQ10やビタミンB1

などは、疲労回復に効果があり、これらはあらかじめわかっていました。


さらに、実験前には思いもよらない物質が確認できました。それは

イミダペプチド

という物質で、エアロバイクでの疲労回復試験で最高の成績を出しました。


『イミダペプチド』は、運動によって出るさまざまな疲労物質の解消で実際に疲労を回復させ【疲れた】という感覚も回復させる効果が確認されています。
スポンサードリンク

03 疲労回復効果のある物質!?関連エントリー

01 【疲れ】は体の重要なアラーム
疲れた時あなたはどうしていますか?実は疲れを正しく認識していないとうつ病になったり、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病などに発展することにもなりかねないのです。
02 疲労の度合いを計測する取り組み
疲れた!と感じていても、どれくらい疲労しているのか?程度を客観的に知ることは健康を保つうえで必要なことです。具体的に疲労を測る方法があります
04 脅威の疲労回復物質
脅威の疲労回復効果があるイミダペプチドですが、その驚くべき効果とイミダペプチドが含まれる食品について、危険な使い方、正しい使い方について
05 疲労研究の未来
疲労度計が身近にあると、まだイケるのか?休息が必要なのか?がわかりますし、イミダペプチドなど疲労回復物質を摂った時の具体的な疲労回復度まで知ることができます。疲労を研究することで、スポーツや仕事、勉強などのパフォーマンスは最大限まで高める事が可能になると期待されいます。