患者の理解者になるために
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在宅の患者さんと接する時には
患者さん自信の苦しみをわかってくれる人がいると嬉しい
を最も大切な事として
患者さんの話を聞く
様にします。
ある脳梗塞の患者さんの場合、病気になるまでは元気に仕事をしており、人に世話になるのは大嫌いという職人気質な人でした。
脳梗塞の後遺症で、日課の犬の散歩や自分で風呂にはいることさえできなくなってしまい
こんな体になってしまい死んでしまいたい
と言うようにさえなっていました。
こんな時に介護する人が
簡単に言うな!あなたに私の気持ちなどわかるはずがない!
と返されてしまいます。
大切なのは
相手を理解する事
なのですが、どんなに頑張っても患者さんの苦しみを100%理解できる訳ではありませんので
しょせん自分には患者さんの苦しみを理解できない
という事実を肝に銘じます。
苦しんでいる患者さんに接する時に
主語と述語を逆にする
ようにして考えてみます。
患者さんの心の苦しみを理解する時に、普通なら
私があなたを理解する
になりますが、それを逆にして
あなたが私をわかってくれた
と考えるなら、患者さんは私を理解者として受け入れてくれます。
患者さん本人の苦しみなど周囲の人にわかろうはずがないのですが、家族や介護の人が
自分の事をわかってくれている
と思えるととても嬉しいものです。
患者さんの苦しみを理解するポイントとして
反復する(相手が伝えたい事を言葉にして返す)
事があり
「あなたが伝えたい事は◯◯ですね」
と言葉に出して言うと意志が伝わる安心感を得られ、例えばメールを送ってから返信がある時などにも同じことを感じます。
次のポイントとして
少し待つ
様にします。
嬉しい事などは人に話せますが辛いことや苦しい事などはなかなか言葉にはできないもので、話を聞く時には
相手の準備ができるまで「待つ」
事が大切です。
そして一番難しいポイントは
問いかけ
で、今までの人生で苦しみを乗り越えてきた事や、楽しかったことなどを患者さんに聞いてみると、家族や仕事、ペットや趣味などその人の生きる支えを教えてもらう事ができます。
これらの方法は単にテクニックとして使うと通用しません。
患者さんにしてみれば
しかしながら、治らない病気はどうしようもなく医師としても無力感や苦しみを感じてしまいます。
患者さんと共に苦しむ事で患者さんの気持ちがわかり、苦しみを乗り越えた先に穏やかになれる可能性がある事を信じて、共に今と向き合ってゆくことが大事なのでは無いかと考えます。
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在宅医療の基本とは
在宅の患者さんと接する時には
患者さん自信の苦しみをわかってくれる人がいると嬉しい
を最も大切な事として
患者さんの話を聞く
様にします。
ある脳梗塞の患者さんの場合、病気になるまでは元気に仕事をしており、人に世話になるのは大嫌いという職人気質な人でした。
脳梗塞の後遺症で、日課の犬の散歩や自分で風呂にはいることさえできなくなってしまい
こんな体になってしまい死んでしまいたい
と言うようにさえなっていました。
こんな時に介護する人が
- 大切な命なので粗末にしないでください
- 生きたくても出来ない人もいるんだから
簡単に言うな!あなたに私の気持ちなどわかるはずがない!
と返されてしまいます。
大切なのは
相手を理解する事
なのですが、どんなに頑張っても患者さんの苦しみを100%理解できる訳ではありませんので
しょせん自分には患者さんの苦しみを理解できない
という事実を肝に銘じます。
魔法の言葉
苦しんでいる患者さんに接する時に
主語と述語を逆にする
ようにして考えてみます。
患者さんの心の苦しみを理解する時に、普通なら
私があなたを理解する
になりますが、それを逆にして
あなたが私をわかってくれた
と考えるなら、患者さんは私を理解者として受け入れてくれます。
患者さん本人の苦しみなど周囲の人にわかろうはずがないのですが、家族や介護の人が
自分の事をわかってくれている
と思えるととても嬉しいものです。
患者さんの心に入ってゆくには
患者さんの苦しみを理解するポイントとして
反復する(相手が伝えたい事を言葉にして返す)
事があり
「あなたが伝えたい事は◯◯ですね」
と言葉に出して言うと意志が伝わる安心感を得られ、例えばメールを送ってから返信がある時などにも同じことを感じます。
次のポイントとして
少し待つ
様にします。
嬉しい事などは人に話せますが辛いことや苦しい事などはなかなか言葉にはできないもので、話を聞く時には
相手の準備ができるまで「待つ」
事が大切です。
そして一番難しいポイントは
問いかけ
で、今までの人生で苦しみを乗り越えてきた事や、楽しかったことなどを患者さんに聞いてみると、家族や仕事、ペットや趣味などその人の生きる支えを教えてもらう事ができます。
これらの方法は単にテクニックとして使うと通用しません。
患者さんにしてみれば
- 歩けなくなった事実
- 命が限られた事実
- 体が自由に動かなくなった事実
しかしながら、治らない病気はどうしようもなく医師としても無力感や苦しみを感じてしまいます。
患者さんと共に苦しむ事で患者さんの気持ちがわかり、苦しみを乗り越えた先に穏やかになれる可能性がある事を信じて、共に今と向き合ってゆくことが大事なのでは無いかと考えます。
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