痩せすぎと肥満

痩せすぎと肥満

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痩せすぎ、太りすぎの自覚



自分が太っているのか痩せているのかを判断するのにはBMIが国際基準として使われています。

計算方法は

体重(キログラム)÷ 身長(メートル)の二乗

という計算式で求められます。

計算結果が20未満なら痩せすぎ

20から24未満は標準

24から26.5未満は肥満気味

26.5以上は肥満

と判定されます。

体重が65キロで身長が165センチの人のBMI値は23.87となり、正常という事になります。



痩せたがる女性



女性には「痩せていることが美しい」という意識があります。

美しくなりたい願望がある限り、BMI値で痩せ気味であっても、さらに痩せたいという衝動にかられ、やがて食欲が無くなるほどになって、命の危険にさらされることにもなります。

このような痩せたい願望は、若い女性に見られ【神経性食欲不振症】という厄介な病気になる人もいます。

日本の女子高生は、アメリカや中国、韓国に比べ最も痩せ型であるにもかかわらず自分は太っていると思い込んでいる人が71.1%と4か国中で最高でした。



肥満について



肥満は脂肪が異常に多く蓄積した状態で、同じ肥満でも、治療が必要な肥満と必要でない肥満があります。

脂肪が内臓に多く付く【内蔵型肥満】は、寿命が短くなるような病気を引き起こしやすく、メタボ検診でも内臓脂肪はチェック項目に入っています。

皮下に脂肪が付く「皮下蓄積型肥満」では、合併症は少ないのが特徴です。

一見すると太っていないように見えても、肥満と診断されることがあります。

これは、ダイエットのやりすぎや運動不足などで、筋肉量が減ると体脂肪の割合が高くなり【隠れ肥満】という状態になっています。

また高齢になるほど、内臓脂肪が増えてきますので、高齢者では肥満でなくとも高血圧や脂質異常症を伴うと生活習慣病になりやすく、75歳以上の後期高齢者では、隠れ肥満が多く見られます。

高齢になると、仕事や運動が少なくなり筋肉量も少なくなってきます。

筋肉が少なくなるとエネルギーの代謝量が少なくなり、余ったエネルギーは脂肪になって内臓などに蓄積されてゆきます。



メタボを知ろう



メタボは一定以上の腹囲と、3つの条件のうち2つが当てはまった場合に【メタボリック症候群】と診断されます。

お腹のおへその辺りの腹囲サイズで

男性で85センチ以上

女性では90センチ以上

ある。

中性脂肪が150ミリグラム/デシリットル以上、または善玉コレステロールが40ミリグラム/デシリットル未満の【脂質異常】がある

最高血圧が130以上、最低血圧が85以上

空腹時血糖が110ミリグラム/デシリットル以上


このように、腹囲が規定を満たし、中性脂肪か血圧、血糖値のどれか2つ以上が当てはまると【メタボ】なのです。

腹囲と体脂肪をチェックして、ウエイトコントロールを心がけバランスの取れた健康を心がけたいものです。
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