タンパク質を考える
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タンパク質といえば『肉』が真っ先に思い浮かびます。
ハーバード大学で行われた
「肉と健康」についての研究
では
ハム、ソーセージなどの加工肉を食べると心臓病、糖尿病のリスクが増す
というもので、これは10カ国1218000人以上と、非常に多くの人を対象に行われた疫学的な調査です。
これは赤身肉と加工肉を食べた時を比較した研究で、
一日当たり赤身肉を100グラム多く摂っても心筋梗塞や糖尿病のリスクは増えないのに対して
一日当たり加工肉を50グラム多く食べるごとに、心筋梗塞、糖尿病の発症リスクは42%
も増えたことが明らかになりました。
赤身肉なら普通の人が食べる量より少し多く食べても、病気にはならないけれど、加工肉は食べ過ぎると病気になりやすい!という事が疫学的に証明されているのです。
ハムやソーセージなどの加工肉には様々な食品添加物が入っています。
肉に塩を染み込ます時には時間を短縮するため
「インジェクション」という注射器で肉に加工液を入れるという手法が日本やアメリカで用いられおり、加工液の中には塩や調味料の他に
もちろん食品衛生法で添加物の使用量は定められており、メーカーでは
許容量の半分以下しか使っていないので問題ない
としていますし、食品添加物を使うことで食中毒の予防に役立つという側面もあり
食品添加物=悪いもの
という事も一概には言えません。
しかし、非常に多くの人を対象に行なった疫学的な調査で加工肉の食べ過ぎは
病気の発症リスクが高まる
事が明らかになっていますので、食べ過ぎには注意が必要です。
赤身肉は毎日100グラム多く食べても、心筋梗塞や糖尿病の発症リスクは多くならないという疫学データがある一方で
赤身肉に含まれるレシチンが吸収され代謝されると心筋梗塞や脳梗塞が増える
という研究結果も報告されています。
いったいどうなっているの?とおもいます。
しかし、この研究結果はネズミなど動物実験のもので、動物実験で出た結果が人間に当てはまる場合とそうでない場合があります。
肉のレシチンだけを摂り続ければ病気になるかもしれませんが、人間は肉の他に、ご飯や野菜など様々な物と一緒に食事をしており、人間の食事を対象に人間で行った
毎日赤身肉を100グラム多く食べる
という調査は動物実験と比べるべくも無く、心筋梗塞や糖尿病のリスクは大きくならないというのが疫学的に証明されています。
かつて
人参を中心とした野菜を食べている人には肺がんが少ない
という疫学的な認識がありました。
そこで人参に含まれる『ビタミンA』が肺がんの予防効果があると考え
その結果、予想とは裏腹にビタミンAのグループで肺がんが増加してしまい急遽研究は中止に追い込まれてしまいました。
このように、食品に含まれる特定の物質だけを抽出して摂るより
食品全体として摂る方が体にも良い
という一例だと思います。
タンパク質には
一般的には植物性タンパク質の方が体に良いというイメージがあります。
タンパク質は20種類のアミノ酸でできており、人間に必要なアミノ酸量の指標
プロテインスコア
というものを参考に食品を調べると
もし肉を一切食べないと私たちはタンパク質不足、アミノ酸不足に陥ります。
しかしプロテインスコアの高い食品ばかり食べると
卵のコレステロール
の様に体に害を及ぼす事もありますので、健康のためには多くの種類の食材をバランス良く食べる事が一番なのです。
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肉を食べると健康になる?病気になる!
タンパク質といえば『肉』が真っ先に思い浮かびます。
ハーバード大学で行われた
「肉と健康」についての研究
では
ハム、ソーセージなどの加工肉を食べると心臓病、糖尿病のリスクが増す
というもので、これは10カ国1218000人以上と、非常に多くの人を対象に行われた疫学的な調査です。
これは赤身肉と加工肉を食べた時を比較した研究で、
一日当たり赤身肉を100グラム多く摂っても心筋梗塞や糖尿病のリスクは増えないのに対して
一日当たり加工肉を50グラム多く食べるごとに、心筋梗塞、糖尿病の発症リスクは42%
も増えたことが明らかになりました。
赤身肉なら普通の人が食べる量より少し多く食べても、病気にはならないけれど、加工肉は食べ過ぎると病気になりやすい!という事が疫学的に証明されているのです。
加工肉は食べないほうが良い?
ハムやソーセージなどの加工肉には様々な食品添加物が入っています。
肉に塩を染み込ます時には時間を短縮するため
「インジェクション」という注射器で肉に加工液を入れるという手法が日本やアメリカで用いられおり、加工液の中には塩や調味料の他に
- 肉のタンパク質に似せたもの
- 亜硝酸ナトリウム、ニトロソアミン
もちろん食品衛生法で添加物の使用量は定められており、メーカーでは
許容量の半分以下しか使っていないので問題ない
としていますし、食品添加物を使うことで食中毒の予防に役立つという側面もあり
食品添加物=悪いもの
という事も一概には言えません。
しかし、非常に多くの人を対象に行なった疫学的な調査で加工肉の食べ過ぎは
病気の発症リスクが高まる
事が明らかになっていますので、食べ過ぎには注意が必要です。
赤身肉もアブナイ!?
赤身肉は毎日100グラム多く食べても、心筋梗塞や糖尿病の発症リスクは多くならないという疫学データがある一方で
赤身肉に含まれるレシチンが吸収され代謝されると心筋梗塞や脳梗塞が増える
という研究結果も報告されています。
いったいどうなっているの?とおもいます。
しかし、この研究結果はネズミなど動物実験のもので、動物実験で出た結果が人間に当てはまる場合とそうでない場合があります。
肉のレシチンだけを摂り続ければ病気になるかもしれませんが、人間は肉の他に、ご飯や野菜など様々な物と一緒に食事をしており、人間の食事を対象に人間で行った
毎日赤身肉を100グラム多く食べる
という調査は動物実験と比べるべくも無く、心筋梗塞や糖尿病のリスクは大きくならないというのが疫学的に証明されています。
野菜を食べると肺がんリスクが低くなる!?
かつて
人参を中心とした野菜を食べている人には肺がんが少ない
という疫学的な認識がありました。
そこで人参に含まれる『ビタミンA』が肺がんの予防効果があると考え
- ビタミンAサプリメントを与えるグループ
- ビタミンAは含まれていないニセサプリメントのグループ
その結果、予想とは裏腹にビタミンAのグループで肺がんが増加してしまい急遽研究は中止に追い込まれてしまいました。
このように、食品に含まれる特定の物質だけを抽出して摂るより
食品全体として摂る方が体にも良い
という一例だと思います。
動物性タンパクと植物性タンパクの違いは?
タンパク質には
- 動物性タンパク質
- 植物性タンパク質
一般的には植物性タンパク質の方が体に良いというイメージがあります。
タンパク質は20種類のアミノ酸でできており、人間に必要なアミノ酸量の指標
プロテインスコア
というものを参考に食品を調べると
- 卵は100点
- 豚肉は90点
- 鶏肉は87点
- 牛肉は80点
- 豆腐は51点
もし肉を一切食べないと私たちはタンパク質不足、アミノ酸不足に陥ります。
しかしプロテインスコアの高い食品ばかり食べると
卵のコレステロール
の様に体に害を及ぼす事もありますので、健康のためには多くの種類の食材をバランス良く食べる事が一番なのです。
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