摂取量と消費量の違い

摂取量と消費量の違い

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摂取量の実のところは



食品について摂取量とは実際に食べた量の事で、消費量は食べた量に廃棄した量が加わった量になります。


日本人は野菜を食べなくなっていると言われていますが、本来これは野菜の摂取量が少なくなっている事を指し、統計の取り方は消費量のデータを基にしているものが多くあります。


そこで実際に野菜を食べている摂取量を調べるために、ある1日の食事の内容で1万人を対象に2000年から2014年までに厚生労働省が行った調査によると
ほぼ横ばい
というデータが得られました。


これらのデータを見ると、実際には野菜の消費は横這いだという感じを受けますが
  • 国民全体から見た研究対象数の少なさ
  • 検査に協力した人の意識の高さ
  • 1日だけの調査である
などを考えると、野菜の消費量を調べるデータとして採用するのには疑問が残ります。


日本人は野菜を食べなくなってきているという事を統計的に証明するにはまだ不十分であると言えます。



データを間違えると大変なことに



摂取量は食べた量の数字ですので消費者のためにある数字であると言え、消費量は生産者のためにある数字であると言えます。


それぞれの数字は目的が異なっており、一方の統計データで全てを説明するには無理があると思われます。


野菜の統計ではほぼ同じ程度のデータでしたが、食べ過ぎると健康を害する食品の場合、実際の摂取量と消費量に違いがあると間違った認識が生まれてしまいます。


摂取量と消費量のそれぞれ持っている数字は異なる目的のためにあるものだという意味を理解して、情報を活用していただきたいと思います。
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