変形性膝関節症の治療法について

変形性膝関節症の治療法について

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意外な治療を行います



普通病気の治療というと、病院に入院したり通院して治療を行うと思いますが

※変形性膝関節症は自分で治す

という事で、まず日常生活に注意することから始めます。


日常生活で注意すること!


ヒザに痛みのある時には

  • 正座をする
  • あぐらをかく
  • しゃがむ

など和式の生活ではヒザに過度な負担がかかり炎症がよりひどくなりますので、そのような姿勢は避けるようにします。

他にも

  • ヒザに負担を感じるようなレベルのジョギングや運動も避ける
  • 歩くのが困難になった時には積極的に杖(ツエ)を使う
  • 草引きなど“しゃがんで”行うときには腰掛けなどを使う

ようにします。




またハイヒールなどかかとの高い靴はヒザへの負担が大きくなりますのでかかとの低い靴やクッションの良い靴を履くようにします。





体重が1キロ増えただけで



もし体重が1キロ増えたら!

※歩く時のヒザへの負担は2キロ〜3キロ増に
※階段を降りる時には5キロの負担増

にもなってしまいますので、標準体重を維持することや、太っている人はダイエットして体重を減らす事がとても大切になってきます。


BMIの計算
体重(キログラム)÷ 身長(メートル)÷ 身長(メートル)

18.5以上〜25未満が正常範囲
25以上は肥満


食生活で注意すること

標準体重を維持したりダイエットする時に行うことは

  • 規則正しくバランスのとれた食事
  • 間食は控える
  • アルコールは適量に


などを心がけることが必要です。


運動のやり方

運動のレベルは軽く汗をかく程度の有酸素運動が脂肪を燃焼させ体重のコントロールに役立ちます。



病院での治療



整形外科や整骨院では

  • 温熱療法
  • 電気療法


が行われることがあります。


温熱療法ではヒザを温めることによって血流を促進し関節内の老廃物を減らすという効果があります。


また電気療法を行うと、幹部の痛みを和らげたり筋肉をリラックスさせることで痛みを緩和する効果があります。


他にも初期のヒザ痛で特に【O脚変形】がある人は、ヒザが外側に開くことによりヒザの内側に負担がかかります。


この状態を改善するにはヒザがまっすぐなラインに近づくような靴の足底板(インソール)や靴下に入れる足底板(インソール)を使うこともあります。



他にはヒザのグラつきを固定するサポーターや、金属を使った強力なサポーターを使うこともあります。



薬を使った治療



ヒザへの痛みには薬物療法も行われます。

局所への痛みにつかうのは

  • シップや塗り薬などの外用薬
  • 非ステロイド性消炎鎮痛剤などの内服薬(飲み薬)

があります。飲み薬の場合は胃や十二指腸を痛めることもありますので、胃腸の弱い人には座薬も同時に使い副作用に対処します。


またヒザ関節に腫れがあるときには

  • ステロイド注射


を行い炎症を抑える治療を行います。ただしステロイド注射は何度も行うと関節軟骨を痛めることがわかっていますので、関節軟骨の栄養剤である

  • ヒアルロン酸ナトリウム


を週に1回程度で注射することもあります。


いよいよ手術



日常生活の改善や運動療法、薬物療法を行ってもヒザの痛みが治らない人の場合には手術を行うことがあります。


膝関節鏡手術

膝関節鏡手術では小さな切り込みから内視鏡を入れ半月板の一部切除などを行います。


O脚矯正手術

O脚のようにヒザの変形がある場合には変形を矯正する手術を行います


人工関節置換術

ヒザの関節軟骨がボロボロになっている時には、骨を削り人工関節を入れます。


手術は治療の最終手段になりますので、このようにひどくなる前に日常生活の改善に取り組みヒザのセルフケアを行うことがとても大切になります。

ヒザのセルフケアは次回に解説します。
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03 変形性膝関節症の治療法について関連エントリー

01 意外に多いヒザの痛みで悩むヒト
変形性膝関節症という病気を知らなくても、ヒザの痛みで苦しんだり悩んでいる人は多いのではないでしょうか。特に女性でヒザの痛みが多いので変形性膝関節症を知っておくことが病気の予防と治療には役立ちます。
02 なぜそうなる?何が起きている!?
変形性膝関節症は若い人でも高齢者でも非常に多くの人がかかる病気です。変形性膝関節症になるのはこんな原因があります。
04 運動1-自宅で出来る運動療法
変形性膝関節症やヒザの痛みがあっても、ここで述べるストレッチや筋トレで、痛み止めの薬も治療も必要がなくなるまでに回復できます。
05 運動2-屋内やジムで行う運動療法
自宅で行うヒザのセルフケアと屋外とジムで行う運動で・楽しく・継続的に取り組む事ができます。水中歩行などはとても有効な方法です