学校検診の意義

学校検診の意義

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内部被曝の学童検診



南相馬市では、2013年5月から市内すべての小中学校を対象に内部被曝の検査を行なっています。

検査の方法は、学校からバスで病院まで行って検査をしてバスで戻るという方法をとっています。

この検診は内部被曝だけのためでなく、毎年行われる検診の項目に内部被曝検査を加えたものになっています。

継続的な検査を行うことで予期しない状況で汚染された食品や水などを摂取してしまっても知ることができます。

南相馬市ではいち早く検査体制が確立された自治体ですが、それでも事故から時間が経つと、仕事や様々な事情で内部被曝の検査を受けない人も増えてきています。

そのような人の中には、高い量の放射線を被曝している状況にあるかもしれませんので、継続的な検査を受る事はとても大切です。



他の自治体の取組み



飯舘村では福島市内の病院で継続的な検査を行うという取組みが発表され、他いくつかの自治体でも継続検査をしようという動きがありますが、福島県内すべての自治体で継続的な内部被曝の検査が行われているという事はありません。



子どもたちへの影響



内部被曝検査は、体内にある放射性物質から出る放射線を計測しますから、レントゲンや採血などの様に身体的な負担になるような事はありません。

しかし継続的な内部被曝の検査では、常に被曝という不安がつきまとう事になり、メンタル的なサポート体制も確立させなければならないのは今後の課題です。

しかし、放射線の被曝において5年後10年後にきちんとしたデータが残っていれば、一人ひとりの人生の安心材料にもなり、その後の人生においても、その人を守ってくれる検診記録になると思います。

今検査を受ける事は辛く大変な事かもしれませんが、時間は後戻り出来ません。



99.9%未検出



現在子供達からは99.9%内部被曝は確認されていませんが、だからといって検査を受けなくて良いという事はありません。

今住んでいる場所で継続的に内部被曝の検査を受け続ける事によって、危険が無いという事を証明する事もできますし、何よりも検診の履歴は子供達が大人になってから、色々な事から守ってくれる物になると考えています。
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03 学校検診の意義関連エントリー

01 内部被曝の検査
原発事故で被曝した人の内部被曝の検査と実情について
02 被曝の現状と課題
今回の原発事故で放射性物質を内部被曝した場合、どれくらいの量を被曝したのか?現在体に残っているセシウムは?今でも放射性物質が多く検出される人の特徴は?継続した内部被曝の検査でこのような事がわかってきました。
04 ベラルーシから学ぶこと
福島以前の原発事故といえばチェルノブイリ事故です。放射能汚染を受けたベラルーシの現状から福島における放射能汚染対策の今後を見ます。
05 心と体を守るために。
放射能汚染ではガンなどの心配と共に、子供を産んで大丈夫なの?などの心配があると思います。そのような人に対して医療が取り組まなければならないのは・・・