前立腺肥大症について

前立腺肥大症について

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前立腺が肥大すると・・・



前立腺は精液の一部である
前立腺液
を作っている生殖器の一部で、前立腺液は精子のエネルギー源となっています。

この前立腺が大きくなって尿道を圧迫すると
  • 排尿障害
  • 尿のトラブル
などが起こってきます。


前立腺が肥大する理由はよくわかっていません。


前立腺は健康な状態ではクルミの実ほどの大きさで容量は15cc程度ですが、一定の基準以上の
  • 30cc以上の大きさ
  • 排尿障害がある
など前立腺肥大症がある人は、50歳以上で5人に1人(20%)と言われています。



頻尿になる理由




前立腺肥大症になると、すぐにトイレに行きたくなると言われており、その理由は明確にはわかっていませんが
  • おしっこが出きらずに残っている
  • 肥大した前立腺が膀胱を圧迫する
  • 常に力んで排尿するので膀胱筋が厚くなる
などが原因に考えられます。


もしこのような状態を放置すると、最悪の場合として尿が出ない
尿閉
となり、非常に苦痛を伴いやがて
腎不全
に発展します。



治療法について



前立腺肥大の治療には数種類の薬があります。


アルファーワンブロッカー
尿道には平滑筋という筋肉が多く、アルファーワンブロッカーを使うと筋肉の緊張を取り除き排尿がスムースになります。


タダラフィル
タダラフィルは最近登場した薬で、平滑筋の緊張を取る効果と骨盤の血流を良くする作用があります。


これらの薬は4〜5年使い続けると効果が落ちてくると感じる人が多く、それは前立腺が除々に肥大し続けている事が原因となります。


その対処として
5アルファー還元酵素阻害剤
が有効で、この薬は前立腺を小さくする作用があり、6ヶ月程度の服用で30%程度小さくなると報告されており、これらの薬を合わせて服用することで効果を持続させる事ができます。



しかし、薬で治療成果が上がらない時には手術になりますが、現在ではほとんどの人が内視鏡での手術が可能になっており、局所麻酔をしたうえで、尿道から8〜9ミリの内視鏡を入れ、電気メスやレーザーで前立腺をくりぬいたりして小さくしてゆきます。


手術の場合は、5〜7日程度の入院で治療できます。




病院に行くタイミング



排尿に不具合があったり頻尿がある場合に、日常生活に不具合を感じた時が病院に行くタイミングです。


一般的にはトイレに行く回数が
  • 1日10〜12回以上
  • 夜2〜3回トイレで目がさめる
などがあると、多くの人が不愉快に感じますので、そのような事があれば泌尿器科を受診してみましょう。
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