体を温めて運動能力向上!

体を温めて運動能力向上!

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ネズミの脚を加温して2日後に脚の筋肉のエネルギーの減少を測定すると、加温しないネズミよりもエネルギーが長持することが確認できましたが、加温してから1週間後では加温による効果は全く確認できませんでした。


クロスカントリーの選手によるランニングマシンを使った実験では、加温して2日語の選手では
  • 乳酸値の上昇が遅くなる
  • 明らかに早く走れるようになる
などの効果がありました。


またレスリング選手の2週間の強化練習では、練習後加温した選手と加温しない選手が腕立て伏せをした場合には、
  • 加温した選手の方が成績が良い
  • 疲労物質の減少
などがありました。


筋肉痛の実験では
  • 腕立て伏せ100回
  • スクワット100回
の運動を加温しないで行うと、2日後に
筋肉の炎症の酵素活性が急増
して激しい筋肉痛となりましたが、運動の2日前にヒートショックプロテインを増加させるように加温を行うと
  • 筋肉痛はほとんどない
  • 筋肉炎症の酵素活性も増加しない
事がわかりました。


このように運動前や後に体を温めてヒートショックプロテイン(HSP)を増加させておくと
  • 運動で障害された筋肉のタンパク質を修復
  • 疲労物質の乳酸の発生を抑制
で運動能力の向上と疲労軽減が期待できるのです。



運動しましょう!



運動すると体温が上がりヒートショックプロテインが増加してくれます。


ネズミをリングの中に入れて毎日1回の運動を1週間行ったところ
  • 10分ではヒートショックプロテインは増加しない
  • 30分以上の運動では増加
することが確認されました。


ランニングなどでは脚に相当の熱が発生し、温められた血液は全身をめぐり体温を上昇させます。


30分以上の有酸素運動を行うと
  • 息切れ
  • 乳酸が溜まる
など体に負担がかかりますが、これは良い意味でのストレスとなりヒートショックプロテインの増加につながってゆきます。



ためしてガッテンでも証明



ためしてガッテンで行われた実験で
  • 心拍数の増加しない運動
  • 身体に負荷のないスロージョギング
ではヒートショックプロテインは増加しませんでした。


しかし60%の負荷をかけるジョギングではヒートショックプロテインの増加があり、ある程度のストレス負荷がかかるような運動がヒートショックプロテインには必要になります。



最適なヒートショックプロテイントレーニング



運動による体内のヒートショックプロテインは3週間ほどで最高になりますが、あまり運動をやりすぎると低下してしまいます。


ボート選手に4週間のトレーニングを行ってもらい、筋肉のヒートショックプロテインを測定したところ
  • 1〜2週間の増加率が最大
  • 2〜3週間の増加はわずか
  • 3週間までは増加し4日目に低下
  • 4周間目では2週間目より低下
という結果が得られました。


試合に向けた強化練習では試合前2週間程度が良く、試合2日前に体を温めヒートショックプロテインを最大にして試合に臨むという方法がおすすめです。



ヒートショックプロテインの賞味期限



体を温めて2日後をピークとして1〜3日後にヒートショックプロテインは増加しますが、それを過ぎると減少してゆき、1週間後には元に戻ってしまいます。


日々ヒートショックプロテインを高いレベルにするには
減りだしたら加温する
というパターンが良く、週に2回の加温がおすすめです。


月曜日に学校や職場に行きたくない症候群対策には、土曜日に体を温めておけば月曜日にヒートショックプロテインが最高値となり体調も万全で1週間を始めることができ、そして週の半ばの火曜日か水曜日ににもう一度体を加温すると週末まで元気で過ごすことができます。


加温とヒートショックプロテインの持続時間の関係を知り、体調維持に役立ててください。
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