インフルエンザの薬

インフルエンザの薬

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新薬の登場



インフルエンザウイルスを殺す薬は、ここ20年と比較的最近になって『抗インフルエンザウイルス薬』が開発され、それまでのインフルエンザ治療の流れをガラリと変えました。


最初は『アマンタジン』という薬が出て、さらに『タミフル』『リレンザ』が登場してきました。


これらの薬を使うことにより
  • 発熱の期間を短縮できる
  • 合併症にかかりにくくなる
という効果があります。



薬のタイプ



『アマンタジン』という薬はウイルスの分裂を阻害する薬で、A型インフルエンザには効果があってもB型インフルエンザには効かず、ウイルスが耐性を持ってしまい現在ではほとんど効き目がなくなってしまいました。


『リレンザ』や『タミフル』は細胞の中に入ったウイルスが外に出るのを阻害して、増殖を防ぎ、インフルエンザ治療に効果があります。


タミフルは飲み薬で、子供や高齢者が使いやすく、リレンザは吸引して使いますので直接患部に届き効果が高いのが特徴です。

飲み薬も吸引もできない人には注射で治療するという方法もあります。



インフルエンザ薬の副作用



タミフルやリレンザの副作用として
  • 吐き気
  • 下痢
など比較的軽い症状が出る場合があります。


注射は
白血球が少なくなる
事がありますので、経過には注意が必要になります。


日本では数年前にタミフルの副作用で
  • 突然走りだし飛び降りた
  • 自殺
などの異常行動が出た事が知られていますが、このことから10代の子供にはタミフルは使わないで様子を見るという方法も出てきました。


その後、長い期間に渡り調査をしてみると
リレンザやイナビル
などの薬でも同様の症状が出る事がわかり、さらにインフルエンザにかかっても薬を使っていない人からも同じような症状が出ている事もわかってきましたので、治療薬の副作用というよりもインフルエンザそのものが引き起こした異常行動であると考えられます。


異常行動は主に子供で起こりやすいので、インフルエンザが治るまでは様子を見守る事が大切で、多くの人が注意することによって、異常行動による事故は大きく減ってきました。



 



薬の処方



症状が軽くてもインフルエンザが出れば薬を使う場合や、薬を使わないで自然治癒に任せるという場合もあり、インフルエンザの治療薬の処方は患者の希望や医師の判断によって異なっています。


もし、予防的措置で大量に薬を服用するとインフルエンザウイルスが耐性を持ってしまい、肝心の時に効かなくなる可能性が出てきます。


いずれにせよ、医師と良く相談して使うことが大切です。
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