セカンド・オピニオンの使い方

セカンド・オピニオンの使い方

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セカンド・オピニオンのポイント



セカンド・オピニオンは主治医以外の医師に診察を受け意見を聞くことなのですが、患者としては

・今の治療に疑問があったり納得がいかない場合
・治療方針に納得しているが、別の医師にも確認を得たい

という事が上げられます。

同じセカンド・オピニオンでも、一つは「不信感」で、もう一つは「確認」という意味合いで、セカンド・オピニオンを取るというのは手術などの大きな治療の前には適切な行動だと言えます。

今の治療方針に納得して、確認の意味でセカンド・オピニオンをする場合には医師にも言い出しやすいのですが、今の医療に不信感を持っている場合には、簡単に言い出しにくい事も多々あります。



不信感を持ってセカンド・オピニオンを言う時!?



主治医に「今の医療に不信感があるのでセカンド・オピニオンをとりたい」と面と向かって言える人はなかなかいないでしょう。

しかし、医者の中には、積極的に治療法を薦め、判断を迫ってくるような医者に対しては

「ゆっくり考えてから決めたい」
「別の人の意見も聞いてみたい」

と言って、医師の言うとおりにしないことです。

セカンド・オピニオンを受ける時には・・・
『それまでの受診データを他の医師が見て判断する』
という事が決まっています。

セカンド・オピニオンを受けたいと思ったら、治療に入る前に医師に申し出るようにしましょう。たとえ今回言い出せなくても、次回の受診時に言うようにしておくことが大切です。



医師の意識は変化しています!



患者側の心理としては、病気を治してもらう医師に不信感を持っていると言い出しにくい心理はあるのですが、現在では『患者様』と呼ぶ医療機関や医師も増えてきている様に、時代と共に医師と患者の関係も変化してきています。

加藤先生でも、今から15年ほど前に「セカンド・オピニオン」を患者から言われたら良い印象を持たず「嫌な気持ちになっていた」という事ですが、10年ほど前から、ある程度セカンド・オピニオンも経験することに慣れてきて、時代の変化を肌で感じるようになってきたという事です。

しかし、セカンド・オピニオンはあくまでも患者の側から言い出さないと出来ない事です。医療現場で時代の変化を作っているのは患者の方なのです。



ダメな医師を見抜く方法



セカンド・オピニオンを申し出て紹介状を書かない医師は自分の医療に対して自信を持っていない人ですので、そのような医師には二度とかからない事です。

自分の医療に自信を持っている人なら、自分が行った診断や治療法などはどこに出してもおかしくない事をやっているはずで、セカンド・オピニオンで同じ結果が得られれば安心して治療を続ける事もできますし、患者側も努力してそのような医師を選ばなければなりません。

これからかかりつけ医を探す時や、はじめての病院などでは、まずセカンド・オピニオンを快く受け付けてくれるかどうかを確認しておくことがポイントです。



セカンド・オピニオンを使う時



セカンド・オピニオンは手術など重大な治療方針を決める時に行う様にして、何でもかんでもセカンド・オピニオンを!というのは間違いですし混乱の元です。

セカンド・オピニオンを取る時の医師選びは病気の種類によっても違ってきますが、特殊な治療分野などではその分野を専門にしている医療機関を探して紹介状を書いてもらう様にします。

一般的な治療のセカンド・オピニオンでは、同じ治療をやっている医療機関を探してくるようにします。

また主治医にセカンド・オピニオンを直接申し出て医師を紹介してもらう事も可能で、いつもかかっているかかりつけ医に相談しても良く、かかりつけ医から紹介状をもらって専門医にかかるのはごく一般的な事になっています。
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