医療機関を受診する前に

医療機関を受診する前に

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風に効く薬は無い!?



風邪はウイルス感染の総称で、ウイルス(風邪)に効く薬はありません。

感染症に効く薬は細菌による感染症ですので「風邪に効く薬」というものはありません。

しかし風邪ひきで病院に行くと・気管を広げる薬や・痰を出しやすくする薬など様々な薬が処方されますが、これらは症状の軽減を目的にしており、ウイルスの感染という大元を治療するという事はありません。

また、ウイルス性の風邪に細菌を殺す『抗菌薬』が出される場合もあるようですが、全く効果はありませんので注意が必要です。



風邪ひき=病院に行くは不正解!?



私たちが風邪をひいた時などは、かぜ薬を飲んだり病院に行くことを考えますが、ウイルスに効果のある薬は無く、そもそもウイルス性の風邪は一定の期間が過ぎれば自然に治って行きます。

風邪をひいた時には

・安静にする
・なるべく外出を控える

のが“一番の薬”です。

風邪をひいたら絶対に薬を飲まなければ治らない!という事は無く『様子を見る』というのも治療の一つであると覚えておきましょう。



インフルエンザはどうする?



インフルエンザにかかった場合には2日以内に病院に行って薬を飲む事が必要という事を良く聞きます。

インフルエンザウイルスに対しては『抗インフルエンザ薬』という薬が有効で、インフルエンザの症状が出てから2日以内に使えば、発熱症状が1日から1日半程度短縮することができます。

抗インフルエンザ薬を積極的に使った方が良い人は

・免疫力が低下している人や基礎疾患がある人
・家族に基礎疾患や免疫力が低下している人が居る場合

などがあげられます。

インフルエンザにかかった人が薬を飲むと、気道内のウイルス量は減少することがわかっており、他の人に感染を広げないために有効です。

現在日本の現状ではインフルエンザになったら、病院に行って薬をもらうという事が一般的になっていますが、インフルエンザも風邪と同様に自然に治る病気ですので「絶対に薬を飲まなければならない」という事はありません。

インフルエンザ流行時に、インフルエンザで病院を受診した患者さんの半数はインフルエンザでは無かったというデータもあり、病院でインフルエンザをもらってくる事にもなりかねませんので、病院に行くときは

「感染症を防ぐ生活習慣」

を実践し感染予防を心がけていただきたいと思います。

しかしながら、子供やおじいちゃんおばあちゃんの様子がおかしいとか、意識が無い、痙攣を起こしているなど明らかに重篤な症状が出ている場合には速やかに病院に行くようにしましょう。
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