子供の発達がもたらす事故

子供の発達がもたらす事故

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成長が事故をもたらす



事故は子供と高齢者で発生が多く、高齢者での事故原因は老化による筋力や認知能力の衰えによるものです。


子供の場合には老人とは逆に、成長に伴い今までできなかった事が出来るようになる事が事故の原因となり

・寝返りをしてソファーから落ちる

・手に取れる物は何でも口に入れる

などという事故が増えてきます。



お風呂で溺れる!?



お風呂で溺れる子供が場合、年齢層は決まっていて

・生後10ヶ月から1歳代

となっており、お風呂で危険な目に遭った子供は3人に1人くらいの割合であると報告されています。


お風呂の床から浴槽までの高さは50センチ以下です。


1歳の子供の身長は75センチ程度ですので、開いているお風呂のドアから浴室に入り、お風呂を覗きこんだ時に、頭の重い子供は簡単に浴槽内に落ちてしまいます。


もし浴槽にお湯や水が入っていれば溺れる事になり、鼻と口が5分水の中に入っていれば、呼吸も心臓も止まってしまいます。


大人と一緒に入っていても、パジャマを取りに行っている間のちょっとした時間でも子供が溺れる事もありますので、小さな子どもにとって【お風呂は危険な場所!】という認識を忘れてはなりません。


残念ながら毎年40人程度、この年齢層の子供がお風呂の事故で亡くなっています。



浴槽の事故を無くすには



事故を無くすためには危険因子を知っておくことが必要です。


・お風呂の床から浴槽の縁の高さが50センチ以下の構造では転落事故が起こりやすい

・実家など自宅以外のお風呂など環境が変われば特に注意する

・幼児の居る家庭では洗濯や防災のため浴槽にお湯を張っておくのを控える

・浴室に簡単に入れない様にカギをかけておく


小さな子どもの居る家庭では、お風呂に対してこのような対策を取れば事故を避ける事ができます。



カーテンやブラインドの紐も危険です



ブラインドのある窓際にベッドを設置していると、ブラインドの紐の輪になった所に子供の頭が入り、その状態でベットから落ちてしまい首がしまって窒息する事故も起こっています。


また、かくれんぼをしてカーテンの中にいて、飛び出してゆく時に紐が首にかかって倒れて怪我をするような事もあります。


欧米ではずいぶん前からカーテンやブラインドによる子供の事故を問題視して注意喚起が行われています。


日本でも死亡例が発生しており、2014年には経済産業省が検討委員会を設置してブラインド紐のJIS化が検討されています。


今ブラインドを設置している家庭では、ブラインドのヒモはフックで上の方に引っ掛けておくなどの対策をおすすめします。



歯ブラシによる事故



歯ブラシでの事故も子供に多い事故です。


歯ブラシを加えたままお母さんに抱きついて喉をついてしまう事もありますし、寝る前に歯ブラシを加えたまま布団にひっかかり転んで、口の中や喉を刺したりします。


ちょっと大きな子供では、ソファーの上で歯磨きをしていてコケてしまい喉の奥に歯ブラシが刺さってしまったという事故もあります。


喉の奥はすぐに脳がありますので、一歩間違うと命にかかわります。


歯ブラシの事故で消防が出動した統計を見ると子供の年齢層は1歳〜3歳となっていて、この年齢層の子供が歯磨きをする時には、大人が見てあげなければなりません。



事故を無くす方法



日常生活で起こっている事故は、原因がわかれば予防策を取ることができます。


また様々な事故や危険情報があれば、どのような事故が起こりやすいかという予測もできますので、普段から『危険について知ること』を心がけておくようにしましょう。
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