結核は現代の病気

結核は現代の病気

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結核の現状



結核は昔の病気というイメージがありますが、結核菌は現代でもしぶとく生き残っています。

現在でも保健所に登録される結核患者は1年間に2万3千人もいて、1日にすると60人以上が発病しているという計算になります。

このようなことから、現代でも結核は最大の感染症と言えるのです。



結核が減らない理由



結核は結核菌の感染によって起こります。

結核菌は脂肪の膜で覆われていて、体内に一度入ってしまうと一生、生き続けるくらいのしぶとさを持っています。

結核の感染は空気感染ですので、結核菌がある部屋や、結核菌を持った人と同じ部屋などにいた場合には、感染しやすくなってしまいます。

しかし、結核菌に感染したからと言って全ての人が結核を発症するというわけではなく、発病するのは1割程度になります。

健康な人ならば、結核菌に感染しても抵抗力や免疫力で抑えることができますので簡単には発病しませんが、結核菌は体内で休眠状態にありますので、高齢になったり病気などで抵抗力や免疫力が落ちてきた時に発病する危険性は十分にあるのです。



高齢者の結核



感染しても、健康なら発病しないのが結核菌で、ずっと体内で生き続けています。

日本では戦中、戦後に結核が大流行し、国民のほとんどが結核に感染しました。

70歳以上の人の6割以上はこの頃の結核菌に感染しているとされ、結核の新しい患者の打ちの半数は70歳以上の高齢者が占めています。



若い人の結核



結核の患者は高齢者ばかりでなく、都会を中心い若い年代の層にも新しい患者が確認されていて、39歳以下でも年間に4000人程度の人が発病しています。

現在日本の結核患者数のピークは、高齢者とこのような若い世代の人の2つになっています。



日本の感染者数



結核は感染しても健康なら発病にまでは至りませんが、発病のリスクはあります。

健康保菌者と呼ばれる、健康な状態で結核菌を持っている人は2000万人程度と推計されています。

健康保菌者は別の言い方をすると、患者予備軍とも言えますので、タレントや芸能人で結核を発症する人がいてもなんの不思議もありません。
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