血栓ができる理由

血栓ができる理由

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血栓ができる3大悪要素



血栓ができる原因として
  • 血流がゆっくりになる
  • 血管の壁が傷ついている
  • 血液がドロドロ
の3つの因子があります。


これは下水管でも流れがゆっくりの場所では汚水が滞り、下水管の壁が傷んでいたり狭い所では流れが詰まりやすく、流れている液体がドロドロしていれば詰まりやすくなるというのと同じ理屈です。



血流が遅くなるのは



血液成分の中で一番多いのが酸素を運ぶ
赤血球
で、血流が遅い所では赤血球同市がくっついて粘度が増し固まりやすくなるという特徴があり、逆に血流が早くなるとくっついていた赤血球がバラバラになって血液もサラサラになります。


心臓から出てゆくときには流れが強いので血液もサラサラですが、心臓に戻る静脈では流れがゆっくりになり、足から心臓に戻ってくる血液などは重力の関係で戻りにくくなってきます。


足の血液を心臓に戻すためには足の筋肉が必要で
歩くこと
などで「ふくらはぎの筋肉」が引き締まるポンプ効果が重要な役割を担っています。


長時間のフライトや車での避難生活では、足を動かさないことによって血流が遅く血栓ができやすい状態になりますので注意が必要です。



血管の壁が傷ついてしまうと




動脈硬化があると血管の壁がガタガタになったり、血管が狭くなったりすると血栓ができやすくなり、また血管の内側にある血管内皮細胞の働きが悪くなってしまうと血栓ができやすくなります。


血管はただの管というよりも臓器としての働きを持っており、血管内皮細胞は血液をサラサラと流すために血液の塊ができないように、また塊ができたらすぐに溶かす物質をたくさん分泌していますが、動脈硬化になった血管はそのような物質が出なくなり、逆に血液を固めてしまうような物質や塊を溶かすのを邪魔するような物質まで出してしまいます。



血液がドロドロになる



血液がドロドロになる理由として
  • 血液中の水分が足らない
  • コレステロールが多い
などがあり、さらに病的な理由では
  • 重い動脈硬化
  • 糖尿病
があり、この場合には常に傷ついた血管の壁によって血小板が活性化され血液が固まりやすい状態になっているため不必要な所でも血栓ができやすく、血液ドロドロの原因で一番恐ろしいものになります。


ほかに血液がドロドロになる理由として
  • 肥満
  • 脂質異常症
などもあり、これらでは
慢性炎症による血管へのダメージ
がありますので注意が必要です。
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