見逃されてきた子供のうつ病

見逃されてきた子供のうつ病

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子供ならでは



小児科の外来では頭痛や腹痛を繰り返し訴えて学校に行けない子供を診る事がありますが、そのような子供では長い間に精神的な不調やイライラ、切れやすいなど問題行動で友人関係も気づけない場合があります。


そのような場合には一見うつ病とは関係ないように思われますが、ある場面では、すごく悲しんで悲壮感でいっぱいになるなど、うつ病の定義に当てはまる事から、多彩な状態を示していてもうつ病であると考えています。


以前は、様々な症状を訴える子供は
  • 心身症
  • 不定愁訴(ふていしゅうそ)
という診断をしていて、小児科におけるうつ病の診断はされていませんでした。


海外では1980年代になって、子供にもうつ病があるという報告があり、その文献をもとに日本でも子供にうつ病があるという論文も発表されています。



子供のうつ病は珍しくない



子供のうつ病を「抑うつ」という尺度で診断すると
「抑うつ」度は小中学生の9〜15%程度
程度の子供が感じており、そのうちの2割程度がうつ病の可能性があるという事がわかり
中学生では3〜5%がうつ病
という割合で、クラスに1人程度はうつ病や予備軍がいる事がわかってきました。



落ち込みとうつ病の違い



子供の場合、気分が落ち込んでも楽しい事があると回復が早いという特徴があり、うつ病の違いはわかりにくいのですが、うつ病になると
  • 自分は取るに足らない存在だ
  • やる事が全て失敗する
  • マイナスの考えに固着し修正できない
  • 心身の不調を訴える
などがあると、うつ病と診断でき、その後の支援につなげやすくなります。


うつ病は心の病と言われますが、脳でコントロールされる身体の不調もでてきて
  • 不眠
  • お腹の調子が悪い
  • 疲れやすい
  • 朝起きた時から疲労感がある
など特徴的な症状も現れます。



子供のうつ病は表面化しにくい



うつ病は大人になってからの病気というのがいままでの常識で
子供にはうつ病が無い
と長い間思われてきましたし、子供が元気をなくしていると、そのうち治ると楽観的に見る傾向も、子供のうつ病の発見を見落としてきた原因と考えられます。


子供は時間が経てば元気を取り戻すことが多いのですが、うつ病になると、心身の不調を訴え日常生活に支障をきたすようになってきます。
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