対処法と治療法

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子供がうつ病かも?



子供がうつ病かどうかの判断は、今出ている症状が他の病気が原因なのか、うつ病が原因なのかを専門医が診断する必要があります。


うつ病と診断がつけば、よほどひどい状態を除いて普通は環境を調節することから始めてゆきます。


子供は大人が思っている以上に疲れており、自分の体調不良も家族にさえ遠慮してきちんと伝えることができず、周囲の大人も子供の事だからと軽く受け流している状況が続くと、うつ病は悪化してゆきます。


もし子供が体調不良を訴えている時には、かなり心身が疲れている事を大人は理解する必要があります。


うつ病の人に
  • 元気を出せ
  • がんばれ
などは逆効果で、さらに追い込んでしまう事につながりますし、大人の都合で、いつまでに治そう!と勝手に目標を立てる事もダメで、子供の状態を受け入れて
  • 休息を取る
  • 本人の回復力を信じる
などの対応が大切です。


病院での治療



うつ病の病院での治療は
  • 精神療法
  • 薬物療法
の2つとなり、精神療法では
認知行動療法
が一般的に行われています。


うつ病の人は否定的な受け止め方をしてしまい、誰かが自分を見ていたら自分に敵対的な意志を持っているととらえてしまうのですが、認知行動療法では、自分自身で「考えすぎだ」という意識を持つ練習を繰り返し、思い込みによる心の負担を乗り越えてゆく治療を行います。


認知行動療法は本人がどれくらい自覚できているのか、どれくらいの治療効果が出るのかなど確認はできていないのが現状です。


子供に対するうつ病の薬は、保険適用になる物がなく大人と同じ薬を使う事になります。


抗うつ薬は様々な副作用があり、現在セロトニン系の2種類の薬が主に使われており、薬を使うと明らかな改善がみられるのですが
  • 全ての人に効果があるわけではない
  • 量を増やしても効果が出るわけではない
  • 副作用がある
などがありますので、医師と相談しながら治療を進めてゆきます。


治療で大切なこと



うつ病の程度が軽い場合には環境調節を優先的に行い、否定的な考えは、肯定的な考えにするような接し方が大切です。


中等度以上の場合には、医師と相談して薬物療法の選択も考える必要があります。


うつ病で辛いのは子供自身ですので、数か月単位で時間の余裕をもって接する事が大切です。
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