認知行動療法を知る

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認知行動療法とは



認知行動療法はアメリカの精神科医「アーロンベック先生」が提唱したもので1960年代からあったものです。


この治療法の特徴は「認知」に目を向けて心をコントロールするもので、私たちの気持ちは目の前で起きている事をどのように受け取るかで大きく変わり、例えば
  • 何かを失えば気持ちが落ち込む
  • 危険に思うと不安な気持ちになる
  • ひどい目に遭うと腹が立つ
などの気持ちが自然に出てきて、このような気持ちは意識的にコントロールすることはできません。


しかし何かが起こる前の段階で確認できれは、その後の心の状態を変えることができ、これこそが認知行動療法の基本的なものになります。



危険から身を守る本能



一人で家に居るとき、何か物音がすれば緊張して不安になり、その音の原因は何なのか確認するまでは安心する事が出来ません。


このように私たちは物事をマイナスイメージで受け取る
ネガティビティ・バイアス
で危険から身を守るための思考回路が身についています。


もし、何事も無いと確認できれば安心することができ心も落ち着いてきます。



悪いことばかりではない



認知行動療法は世の中に受け入れられるまでに20〜30年もかかり、普及のためにアーロンベック先生は本を出版しようと原稿を出版社に持ち込みました。


原稿を読んだ担当者には、とても面白い内容で一晩で読んだがこの方法はうまくいくと思わないから出版できないと断られてしまいます。


出版を断られれば気持ちは落ち込みますが、同時に「面白くて一晩で読んだ」という事実にも目を向けると、次はどうすればよいのかという考えが浮かび、気持ちも切り替わってきます。


私たちは問題が起きれば
自然にマイナスな方向に気持ちが行く
という本能が備わっており、それを否定しないで認知しておくことが大切で、その次に今の状況を冷静に分析して心の状態を持ち直すのが認知行動療法のやり方なのです。



問題に向き合う



仕事でミスをしたときなどは、できることならなかった事にしたいという心理が働きますが、そのミスを隠すことによってさらに問題が大きくなることがあります。


このような時はミスからどのような問題が起こり、それを防ぐためのプランや上司への説明などを用意できればミスへの対処もできるようになり、そうなればミスをした時の【いっぱいいっぱいの気持ち】が小さくなって、悪い状況から抜け出すこともできます。
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