口は災いのもと?

口は災いのもと?

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口が災いの原因に!?



不用意な発言は己に災いをもたらすことがあるので言葉は慎みなさい

というのが「口は禍の門(くちはわざわいのかど)」とか「口は災いのもと」と言われていますが、災いをもたらすのは言葉ばかりではありません。


口の中が原因となる病気には、口や喉の中にあるバイキンが誤って肺に入る【誤嚥性肺炎】があり、実に日本人の死因の3位になっています。



口の中はバイキンでいっぱい



口の中には400〜500種類もの細菌が住んでいて、その数は口の中を綺麗にしている人でも1000億個くらいで、口の中が汚れている人に至っては1兆個にもなります。


口の中は、適度な温度と湿り気でバイキンにとってはこの上なく住みやすい環境で、さらに3度の食事や間食などバイキンの栄養にも事欠きません。


また口はたいてい閉じていますので、口の中に多い酸素を好まないバイキンにとっては好都合なのです。


それらのバイキンが間違って肺に入ってしまうと大変な事になってしまいます。



なぜ高齢者は誤嚥性肺炎になりやすい?



高齢になると唾液や食べたものを飲み込む機能が衰える【嚥下障害】になりやすく、さらに栄養状態が悪い人や抵抗力が落ちているなどの条件が重なると【誤嚥性肺炎】にかかりやすくなります。


誤嚥性肺炎を防ぐには、口の中を清潔にすることが有効で、たとえ肺にバイキンが入ってもその数が多いか少ないかによって肺炎になるかどうかが決まります。



口腔ケアで誤嚥性肺炎は予防できる!



全国11箇所の老人ホームで行われた研究では、歯科医師や歯科衛生士が指導したグループと、いつもどおり歯を磨いていたグループを

発熱や肺炎の発症、肺炎での死亡率

について2年間調査した所、専門家の指導を行ったグループの方では、発熱や肺炎の発症率が4割軽減され、肺炎での死亡率は5割も下げる事ができました。


別の研究でも、適切な口腔ケアを行うことによって

※飲み込む機能がよくなる
※咳き込む機能の改善

などが確認されています。しっかり飲み込めば間違って気管に唾液や食べたものが入りにくく、たとえ入ったとしても咳き込む機能がしっかりしていれば、肺に入るのを防ぐこともでき誤嚥性肺炎の予防には非常に有効です。


歯磨きや歯科定期健診など口腔ケアを行うことによって、歯の健康ばかりか誤嚥性肺炎の予防、飲み込みや咳き込みなども健康な状態にすることができるのです。


【口は災いの元】にするのも『口は健康の元』にするのもあなたの心がけ次第なのです。
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