傷の治り方は年齢で大きく変わる

傷の治り方は年齢で大きく変わる

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年齢によって傷の治りが違う



私たちの小さい頃には、少しの傷などは唾をつけて
「痛いの痛いの飛んでゆけ〜」
とやっていればそのうち治ってしまいました。

しかし高齢になってくると、きちんと治療してもなかなか傷口は元通りに治ってくれません。

また小さかった頃は、傷口の跡が残ったり【ケロイド】という塊になることも少ないのですが、年齢が上がると多く見られる様にもなってきます。

【ケロイド】について日本の形成外科で研究された結果を見ると

・5歳以下の傷はほとんどケロイドにならない

・10歳から30歳の間でケロイドになりやすいタイプの人はケロイドになりやすい

・それ以上の年齢では、少しケロイドになりにくい

という傾向が見られるという結果でした。



人によって違う傷口の治り方?



皮膚の浅いところの傷は治り易く跡も目立ちにくくなりますが、深いところまで負った傷は治りにくくやっかいです。

皮膚が傷を負うと、私たちの体は直ちに修復を始めます。

この時に傷口が赤く腫れ上がり、修復が終わると腫れを吸収するようなタイプの人は傷口も目立たなくなるのですが、中には修復の反応が激しくて腫れがそのまま残る体質の人はケロイドとして跡が残ってしまうことになります。

また、傷口がひどく腫れ上がっても時間をかけて治ってゆく肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)というタイプの人もいます。

このように同じ傷でも、ケロイドになりやすい人や、ケロイドになりやすい民族もあります。

もし、自分の傷口がケロイドとして残っている場合には子供にも体質が遺伝している可能性がありますので、傷の治療の時には必ず申し出る様にしてください。

事前にケロイド体質だとわかっていると、それに合わせた傷口の縫い方など、跡が目立たないように対処もできるのです。



傷の正しい対処法



もし肌が傷ついた時には、できるだけバイキンがつかないようにしなければなりません。

傷口にバイキンがつくと化膿して傷の治りを妨げるのですが、傷口の消毒について昔と今では大きく変わってきています。

昔は消毒剤などで殺菌する方法が一般的でしたが、これでは生きている細胞まで殺してしまうことになります。

一番良い傷口の応急手当として、水道水でキレイに傷口を洗い流して、清潔なタオルやガーゼで傷口を押さえて病院に行くというのがオススメの方法で、こうすることで、傷跡も残りにくくなります。
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