瞑想と感情

瞑想と感情

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ほとんどの人が誤解している!?



瞑想というと
無の境地
をイメージする人が多いと思いますが、実はそれは誤解で瞑想は感情を抑えこむために行うのではなく
感情を自在にコントロール出来るようになる
ために行うと思ってください。


たとえば【怒り】という感情では、いつも怒りを感じている人は怒りの感情を抑える事が必要ですし、怒らない人では、怒りを示さなければならない時には怒る事も必要なのです。


喜怒哀楽はどれが悪くて、どれが良いというものでは無く、周囲に自分の意志を伝えるという大切な役割があります。


そのような観点から【怒り】は自分が大切にしている物に注意を向けさせるために必要な感情ですし、この心理を逆手に取って、インタビュアーが取材する時には、インタビューする相手がどんな事に怒りを持っているか?を知るとその人がどういう人かわかるというテクニックも使われています。


喜怒哀楽という自分の感情を『瞑想』を行う事によって見つめなおすと
感情の裏にある自分の価値観
が見えてくるようになります。


「悲しみ」は自分がなくしてしまったものに注意を向けさせ
「喜び」は自分が獲得したものに注意が向く

など、瞑想することによってその因果関係がわかってくると、自分自身が感情で振り回される事はなくなってきます。



怒りの鎮め法



日々瞑想を行っている僧侶はどんなふうにして感情に対処するのか?という研究を行った所
怒りを感じた時には息を吐く
という動作を第一に行うというもので、これは副交感神経が優位になり気持ちを落ち着かせる効果があります。


次に
頭を空っぽに(思考を止める)
様にします。


人は怒りを感じている時には
  • あいつが悪い
  • 自分は可哀想
という思考の繰り返しに陥っていますので
  • あいつが悪い
  • 自分は可哀想
という思考を感じた時には、怒りに支配されていると認識して頭を切り替えると、そこから離脱する事ができます。


さらに次のステップで
観察をする
という思考で「私は怒りを感じている」と客観的に自分を見ることが出来、さらに相手の立場で考える余裕が生まれてきます。


相手の立場で物を考えると、あいつは自分がハッピーになるためにやっている事なんだ。そのためにこちらに色々な事を言ってくるのだ。と認識出来るようになります。


客観的に自分の怒りの感情を分析して、相手の感情まで察する事が出来るようになると
怒りの感情を楽しめる自分がいる
のに気づけると思います。


私たちも、日々瞑想を続ける事によって感情をコントロールできる境地に達するようになりたいものです。



ストレスが溜まる、リラックスも貯まる!?



瞑想の3つの基本
  • 調身(ちょうしん)
  • 調息(ちょうそく)
  • 調心(ちょうしん)
のうち息を吐く調息では
  • 3秒鼻から息を吸い
  • 2秒止める
  • 5秒鼻から息を吐く
という呼吸法を行い、瞑想を日々おこなっていくと
リラックスが貯まる
様になってきます。


普段の生活においてストレスが溜まるというのはよく聞きますが、リラックスも、それに触れる時間が長ければ長いほど貯める事が出来るのです。


瞑想の呼吸法ばかりでなく
普段から息を長く吐く
事を習慣づけておくと
リラックス貯金が増える
ようになり、ストレスを感じた時も余裕で対処する事が出来ます。


この事を知らずリラックス貯金が少ない人は、少しの事でも大げさな反応を示し、すぐに負の感情に支配されるようになります。


このように
息を長く吐く
という呼吸法が身につくと自分自身を救う事にもつながってゆくのです。



記録と心の健康



ダイエットや健康を維持するためには、体重や血圧の記録は欠かせません。


心の健康を維持、向上させるためにも同じような事が言え
最近どんな感情を感じたか?
を振り返り、記録しておくと新しい発見があります。


感情を記録してゆくと・喜び・怒り・悲しみ・楽しみ・恐怖・嫉妬・など自分がどのような感情で日々過ごしているのかを知ることができます。


例えば、恐怖という感情を感じていない事がわかり、恐怖映画や事故の映像などで擬似的に恐怖を感じるようにします。


そして今の自分が置かれている環境に目を向けると、自分がいかに幸せであるかという事が再確認できると思います。


私たちは置かれた環境に順応しそれが当たり前と感じるような脳の構造になっており、記録をつけていくと日々の感情も同じパターンの繰り返しになっている事に気付かされます。


このパターンに気付く事ができれば、自分の感じていない感情に目を向け、より豊かな人生、意味のある人生にしてゆける様になると思います。
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