見る力の重要性

見る力の重要性

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動体視力とは




サッカーは走る事も大切ですが、ボールを捉える視力も大切な要素になります。

動いているものを捉える視力は「動体視力」といい、動体視力が鍛えられると、相手との位置関係やパスを出す距離感などが把握でき、また早いものを捉える視力は高い運動能力に求められる重要な要素なのです。

普通の視力は「静止視力」と言い、動体視力は静止視力に比例します。

視力は体が疲労すると落ちてきますので、例えば運動した後に新聞を読むと非常に疲れるとか、文字が読みにくいなど、細かい文字が見にくくなります。

また、視力は持久力にも関係していて試合の後半などに体が疲れて走れないような状況では目も疲れています。

そのようなときにパスをミスすることが多くなってくるのは目の疲れも影響しているのです。

このように体の疲労と視力には深い関係性があります。



疲労による視力低下を防ぐ方法



運動によって消耗された体力に伴う視力低下を予防する方法は、熱中症を研究する上で明らかになってきました。

脱水症状があると視力が落ち、視力が落ちるとそれに伴い動体視力も低下してきますので、なるべく脱水症状に陥らないことが大切なのです。

このため体の中に水分を蓄えておく能力を向上させることで、食事をしっかり食べるとともに水分も十分に補給しておく必要があります。

また運動中には水分がどんどん減っていきますので補給しておく体制を整えておくことも大切です。



体に水分を貯める方法



昔は「食べれる選手は走れる選手」と言われていたことがあるように、いっぱい食事を採れる選手は体の中に「ある程度の水分」をためておくこともできます。

からだの中でカロリーを消費した時にも水分が出てきますので、このことからも「食べれる選手は走れる選手」と言っていいと思います。

朝食を食べないと健康によくないと言われていますが、朝食を食べないと食事と一緒に摂る水分とカロリーを消費する時に出る水分が体に入っていないので、その後動けないようになります。

試合中に水分を補給してもなかなか体に吸収されません。このことから試合前に「プレローディング」と言って前もって体に水分を入れておくことが大切なのです。

サッカー選手でも試合の前に500 mlから1.5リッター程度の水分をとって試合中の水分不足を補うという事は常識的に行われています。



試合中の水分補給



サッカーではピッチ(ライン)の外に水筒などを置くようにしています。

ポジションがラインに近いところの選手は水分が摂りやすいのですが、ラインから離れているポジションの選手は水分を摂ることが難しく、試合があった中断した時などにはこまめに水分を摂るようにすることが必要です。

チームでは水分補給も戦略的に行われ、反則があった時や、けが人が出たときなどに試合が一時止まるときなどで水分補給の時間的余裕がある場合には水分補給を指示し、選手が水分を取りやすいように水筒を分かりやすい場所に置くなどの工夫もされています。
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