スポーツと医学

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日本人が世界の強豪と互角に戦うには?



欧米の選手に比べて体格的に不利ななでしこジャパンの選手たちはスピードや俊敏性などを鍛えて、さらにチームワークという総合力でワールドカップ優勝を手にしました。

体格差のある対戦相手と試合する場合には戦術的に対応できる場合もありますが、カバーしきれない場合は何らかの工夫をしていく必要がありました。

単にスピードという点においては他のチームも当然のごとく強化してきますし、サッカーの場合、体と体がぶつかり合うシーンも多く、そういった点で体型の大型化も必要になって来るのかもしれません。

スピードや俊敏性という観点から見ると体が小さい方が有利といえるかもしれませんが、体が大きくてスピードがある選手に対抗するには、育成年代から選手の大型化を進め「体が大きくても走れる」ような選手を育てていく必要もあります。

両親の身長から選手の身長が計算できるのですが、その身長に至っていない選手も結構いてその原因は食事などいろいろな要因もあり医学的、栄養学観点から見た選手の成長ポテンシャルを引き出してやることも大切です。

現在は少子化で限られた選手を育成して行く必要があり、ドーピングなどで選手を無理矢理大きくすると言うのではなく、本来選手が持っている能力を最大限に引き出すことに医学が関与する意味があるのです。



医学とスポーツの関係



今まではスポーツ医学といってもあまりスポーツのパフォーマンスに役立っているという場面はなかったように思います。

選手の状況を見て、選手の訴えることに耳を傾け、選手によりそうことで選手の問題点が見えてくるようになります。

医師は普通病院にいますので病気の人しか見ていません。

スポーツ選手の場合、選手は自分では病気と思っていなくてもその状態はスポーツの能力を伸ばすのによくないことを医学の観点から把握して、選手が知らない間に不幸にならないようにサポートしてあげることがスポーツに関わる医師として大事なことなのです。



なでしこジャパン選手の資質



なでしこジャパンに医師として加わってみて、選手たちの自己管理能力やまじめさなどは尊敬に値します。

また自分にとって必要な事を取り入れていく能力や修正すべき点を修正できる能力も非常に高い選手が揃っていたからこそワールドカップの優勝につながったのだと思います。

佐々木監督はPK戦の時に笑っていたというのが印象に残っていますがそのような時に笑っていられる凄ごさを感じる人です。

また、なでしこジャパンに婦人科的な要素が必要な事を認識してくれたのも佐々木監督で
女性アスリートは男性の小さい版
という今までの医学的常識から、女性のアスリートであるという観点で女性を活かしたメディカルサポートが功を奏したのだと思います。
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05 スポーツと医学関連エントリー

01 メディカルスタッフの役割
なでしこジャパンの勝利の秘密はここにあった!アスリートを支える医療スタッフのノウハウとは
02 意外な発見
スポーツ選手の体は一般の人しか診療していない医師にとっては常識が通用しないということがあるのだ!という事を思い知らされた事例をご紹介します。毎日筋トレをしているスポーツ選手も筋トレの意外な落とし穴にハマらないように普段からしっかり対策をとることが大切です。
03 選手を支える鉄分
10代後半の選手で調子の悪い選手を調べてみると、実に多くの鉄分不足がみつかりました。運動選手の鉄分不足は食事の改善だけでは足りず、サプリメントなどを積極的に使うことで改善してゆきます。
04 見る力の重要性
体が疲れてくると視力も低下してきます。スポーツ医学の観点から体の疲労と視力低下のメカニズムを知り、長時間動いても疲れない体そして衰えない視力を維持する方法を知りましょう。