涙はどこで作られ、どこへ流れてゆく?

涙はどこで作られ、どこへ流れてゆく?

スポンサードリンク

見えるという事



目は「黒目」と呼ばれる角膜の部分と「白目」の結膜があり、黒目として見える角膜は実際には透明なレンズの様になっていて、目の中が暗いので黒く見えています。

私たちは視覚から多くの情報を得ているのですが、視覚情報は目の表面から角膜を通り、網膜、視神経をたどり脳に伝えられ情報を判断します。

角膜は透明であれば透明なほど、正確な光(情報)を伝える事ができるのです。



涙のやくわり



ものを見るための大切な角膜ですが、その表面を常に薄い皮膜で覆い表面を常にきれいな状態に保つのが涙です。

涙は他にも目の表面のゴミを洗い流したり、角膜に酸素や栄養を届けるという大切な役割も担っています。

悲しい時や感動した時に出る涙は自律神経が興奮して涙の分泌を活発化させた結果生じるもので、成分としては普段目を潤している涙と変わりありません。

他に目にゴミが入った時には知覚神経が興奮し、それが自律神経に伝わって涙を多く分泌させゴミを洗い流すという効果があります。



涙はここで作られる



涙は、上まぶたの外側の少し戻った場所の中にある「涙腺」で作られ、普段外から涙腺を触ることは出来ません。

しかし涙腺炎や涙腺に腫瘍ができると、腫れ上がってきてその場所を確認することができます。

この涙腺で作られる涙は、まばたきをするたびに目の表面に分泌されています。



涙の旅路



涙腺で作られた涙はまぶたから目の表面に供給され、まばたきのたびに新しい涙と古い涙が入れ替わっています。

古い涙は、上まぶたと下まぶたの目頭にある「涙点」と呼ばれる穴からそれぞれ排出されて「涙小管(るいしょうかん)」という管を伝って、鼻の横にある「涙嚢(るいのう)」に入ります。

涙嚢(るいのう)に溜まった涙は鼻涙管から鼻腔を通り口の中に行き着きます。

この一連の涙の通り道を「涙道」と呼び、涙に関する様々な病気の原因も涙道のどこかで発症している可能性があります。
スポンサードリンク

01 涙はどこで作られ、どこへ流れてゆく?関連エントリー

02 流涙症(りゅうるいしょう)とはどんな症状?
流涙症は涙が異常に多くなる病気ですが、その原因は様々です。赤ちゃんのなみだ目と大人のなみだ目の違いや、流涙症になりやすい病気、さらに薬の副作用でも流涙症になるなど、原因をきちんと理解しておきましょう
03 流涙症の検査と治療
流涙症、なみだ目の時には迷わず眼科に行きましょう!簡単な検査と治療で長年苦しんできたなみだ目が劇的に改善します!
04 内視鏡を使った涙道治療について
涙道の手術と聞くと入院が必要なのでは?と思いますが内視鏡を使った手術では10分程度で終わるものもあります。また使えなくなった涙道のバイパス手術も受けられますので、なみだ目流涙症はガマンせず、悪化する前に治療を受けておきましょう。
05 様々な流涙症について
涙道が詰まる以外の流涙症の原因と、目薬よりも効果がある流涙症、ドライアイ、眼瞼炎の予防法!について