飲酒が寝覚めを悪くする

飲酒が寝覚めを悪くする

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寝酒してますか?



寝つきが良いからと毎日お酒を飲むと、睡眠に対してどのような影響があるのでしょうか?


愛知県の市役所職員367名を対象にした「寝る前の行動」を調べたものでは
  • テレビを見る
  • 本や雑誌を読む
  • 男性は寝酒をする
  • 女性は紅茶を飲んでリラックス
という回答がありました。


日本では眠れない時には睡眠薬より寝酒を飲んだ方が安全という認識がありますがこれは誤りで、中国では寝酒よりも睡眠薬を使う人の方が多くなっています。


いびきがひどいという理由で睡眠外来を受診した60歳代の男性は毎晩寝る前に酒を飲む習慣があり、いびきの改善には寝酒を控えるというアドバイスを受け実行したところ
  • 最初は飲まないとなかなか寝付けない
  • 飲めない、眠れないというストレス
  • 飲まない事に慣れると翌朝、頭がすっきり
という風に改善されてゆき、もっと早くから知っていれば!と言っていました。



それでも飲みますか?



眠る前に適量の酒を飲むと
  • 寝つきが良くなる
  • 深い睡眠になる
など寝はじめは良い効果が表れますが、アルコールの血中濃度が低下すると
  • 睡眠が浅くなる
  • 夜中目が覚める
  • レム睡眠が増え悪夢を見る様になる
  • 交感神経が活発になり、汗、脈が速くなる
  • 利尿作用による夜中のトイレ
など、ある程度時間が経つと悪い影響がでて質の悪い睡眠になってしまうのです。


またアルコールを飲んたあとにスッキリとした目覚めを感じても、これはアルコールによる興奮作用によるもので疲れは取れておらず飲んだ翌日は疲れた状態になってしまいます。


日本人の24686人を対象にした調査では
  • 男性の48.3%
  • 女性の18.3%
は週に1回以上寝酒をしているとの回答で、このような習慣がより良い睡眠を難しくしており、眠るための寝酒がかえって睡眠を悪いものにしているという皮肉な結果になっているのです。


さらに飲酒を続けているとアルコール耐性ができてしまい
  • 飲む量が増え、さらに飲む
  • 飲まないと寝られない
  • アルコールに依存してしまう
に発展してゆき、アルコール依存症になってしまうと深い睡眠は得られなくなり、その段階でアルコールを止めてしまうと
  • 強い不眠
  • 震え、発汗
  • 幻覚
  • 痙攣発作
などの症状が出てきます。


他にも、アルコールは
  • いびき
  • 睡眠時無呼吸症候群
を悪化させる要因となり、実際に飲んで寝た人の76%の男性で睡眠時無呼吸症候群が悪化し、残りの24%も心拍数が上がり興奮状態になった事が確認されています。



アルコール無しで眠る方法



寝酒なしでよく眠るためには睡眠環境を見直す事が必用で
  • 寝る直前までスマホ、パソコン、テレビを見ない
  • 睡眠薬を使う
などがあります。


昔の睡眠薬は副作用がありましたが、現在のものは改善されて、通常に使うものであれば依存症になる事もほとんどなく安全に使えます。


睡眠薬を飲む時の注意点として
アルコールと一緒に飲まない
事があり、もしこの使い方をすると前後の記憶が飛んでしまうので決してやってはいけません。
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