ピロリ菌と病気との関係

ピロリ菌と病気との関係

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ピロリ菌があるとこんな病気になります



ピロリ菌が引き起こす病気として

・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
・胃のポリープや特種なリンパ腫
・特発性血小板減少性紫斑病
・胃ガン

などとの関係が明らかになっています。


胃潰瘍について

ピロリ菌を除菌すると胃潰瘍がきれいに治るばかりか再発もしません。しかし、ピロリ菌の存在が確認される前では、胃潰瘍は再発を繰り返し、ひどくなると手術をしなければならない非常に厄介な病気でした。

胃の中のピロリ菌の除菌をすると胃潰瘍の再発率は2〜3%で、再発する原因もピロリ菌ではなく、薬によるものと認識されています。


ポリープについて

ポリープといえば胃の中にキノコが生えたような状態で、ピロリ菌の除菌を行う事でポリープが小さくなったり消滅したりします。

1つや2つのポリープなら内視鏡で取る事もできますが、数十個もあると内視鏡では間に合わず、そこでピロリ菌を除菌すると驚くほどポリープが消え、胃の中はきれいになります。


胃のリンパ腫

胃の中のリンパが腫れてくる【胃マルトリンパ腫】という病気があります。

昔は【胃マルトリンパ腫】が見つかったら胃を全摘する事が当たり前でしたが、ピロリ菌が原因の【胃マルトリンパ腫】なら70%の患者さんが除菌によって完治し長期にわたって再発しない事も確認されています。


特発性血小板減少性紫斑病

この病気は、怪我をした時などに出血を止める血小板が少なくなる病気で、紫斑状の内出血が起こります。

以前ではステロイド系のホルモン剤を長期に使ったり、脾臓を摘出したりと大変な治療が行われていました。

ピロリ菌由来の特発性血小板減少性紫斑病の場合には、ピロリ菌を除菌すれば6割から7割の人で血小板が増えてきます。

なぜ胃の中に居るピロリ菌が血液の病気まで引き起こすのかは専門家でも原因はわかっていませんが、ピロリ菌の除菌で治療できるという事はわかっており、この治療は保健医療の対象にもなっています。


胃ガン

毎年5万人もの人が胃ガンで亡くなっています。

医療関係者の長年の努力により、ピロリ菌と胃ガンの関係が明らかになってきました。

早期胃ガンが見つかる人は多く、内視鏡によって治療が行われます。患者さんに協力していただき、ピロリ菌を除菌する人と除菌しない人を3年間経過観察した所、除菌した人は、その後の胃ガン発症率が3分の1にまで押さえられました。

このようにピロリ菌を除菌することによって様々な病気を治療し、その後の予防にもつながるという事が確認されています。
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