発疹が消えた後の痛みについて

発疹が消えた後の痛みについて

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発疹が消えても痛みが続く



帯状疱疹が治っても痛みが続き、3ヶ月以上痛みが続く時には
帯状疱疹後の神経痛
という状態で、時間の経過と共に治っていく人が多いのですが、3%程度の人は10年も痛みが続く場合があります。


帯状疱疹後の神経痛になる人の初期段階での特徴として
  • 女性である
  • 帯状疱疹になる前の痛みが強い
  • 発疹がひどく、出る範囲が広い
などがあると、重症化になる可能性があります。


帯状疱疹は神経を破壊しますので、初期の段階で皮膚感覚が鈍くなっている時には、すでに表面の神経が破壊されており、神経の奥深くでウイルスとの攻防によって出てくる強い痛みを感じてしまうことになります。



年齢や他の病気の影響



帯状疱疹が治っても痛みが続く人は高齢者に多く、年齢と共にその数も増えてゆきます。


糖尿病がある場合には、抹消の神経が死んでいて感じない事によって帯状疱疹の初期段階での痛みは感じず、帯状疱疹が治った後に激烈な痛みに襲われます。



痛みの治療について



ズキン!ズキン!という痛みに対して
  • 抗てんかん薬
  • 抗うつ薬
などを使い、最近では帯状疱疹後の痛みを残さないような治療もあり
  • 三環系抗うつ薬
  • 抗けいれん薬
などを使うと、帯状疱疹後の神経痛が残りづらいというデータが報告されています。


これらの薬は神経に働き、帯状疱疹による神経へのダメージを抑える効果があります。


抗てんかん薬は脳にも作用しますので
  • ふらつき
  • 眠気
  • 喉の渇き
などの副作用があり、急に薬を使い出すとこれらの症状が激しく出てきますので、少しずつ量を増やしてゆく事が必要になってきます。


また、副作用が出たからと言って急に薬をやめてしまうと
ふらつきが増す
様になりますので、止める時も徐々に減らしてゆくという事も知っておかなければなりません。


痛みが続くと神経と共に脳にも痛みを感じる
痛みの悪循環
になってしまい痛みが蓄積されてゆきますが、この場合の対処法として
神経ブロック治療
を使う事があり、麻酔の効果によって一時的に痛みを取ることが出来、痛みの悪循環が解除され、本来の痛みのみに戻す効果があります。



薬や麻酔が効かない



薬も麻酔も効果が無い時には、皮膚に神経が通っていない状態で
皮膚がケロイド状
になっており、神経の中枢で過剰な反応が続いています。


そのような時の治療として、神経の通っていない皮膚を切除すると、新しい皮膚の再生と共に神経も再生してゆき、痛みが取れてゆきます。


回復の過程で、服が触っただけで痛みを感じる
知覚過敏
状態にある時には、神経が再生している証拠ですので、症状を抑えるために
  • ステロイド
  • 抗てんかん薬
  • 包帯を巻く
などで痛みを和らげてゆきます。
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