温泉の種類と効用

温泉の種類と効用

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温泉の効能を有効にする方法とは



温泉には・温泉分析表と・温泉分析別表が表示されていますが、私たちの目が行くのは『温泉分析別表』の方で

  • 糖尿病に適応
  • 高血圧に適応


など具体的な病名について書かれていると効き目に期待してしまいます。

ここで注意するべき点は、これらの適用症はきちんと温泉療法を行った場合に効果が期待できるものなのです。

具体的な温泉療法とは、2週間から3週間にわたり繰り返し温泉に入り、温泉療法の他にも運動療法や食事療法なども併用することで効果が現れてくるもので、一泊二日や日帰り温泉などでは温泉の効果は期待できません。

短い期間では温泉に入ってあたたまる事で、一時的に肩こりの解消などは実感できますが、家に帰れば元に戻ってしまうのです。


効能はこうやって決められる



温泉の効能を決めるのは「成分分析表」に表記されている・陽イオン・陰イオンに大別され・陽イオンの代表的なものに『ナトリウムイオン』があり・陰イオンで一番多いのが『塩素イオン』です。

塩素とナトリウムの化合物は食塩ですので、この温泉は「食塩泉」という名前が付いていて、日本で一番多い種類の温泉です。



食塩泉の効能と利用法



食塩泉は冬向きの温泉で、温まりやすく保温性も高い特徴があります。

食塩泉に入る時の注意点として、塩分濃度が濃い温泉に入ると体が弱ってしまいますので、濃度の薄い食塩泉の方が万人向と言えます。

日本は海に囲まれているので食塩泉が多く、場所によっては海水より塩分濃度が濃い温泉もあります。

塩分濃度の濃い温泉として北海道の積丹半島の付け根にある「神恵内温泉(かもえないおんせん)」が有名です。

積丹半島>温泉


美人の湯とは



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女性に人気のある『美人の湯』というのは「重曹泉」という温泉で『ナトリウム炭酸水素塩泉』というのが正式名称です。

重曹はアルカリ性で、アルカリ性の温泉は肌表面の皮脂を溶かして乳化させ、美肌効果があります。

この美肌効果があることから、美人の湯と呼ばれるようになっています。

美人の湯


鉄泉



鉄泉といえばタオルが茶色になるイメージがあります。

鉄泉は湧いた直後は透明なのですが、空気中の酸素に触れると酸化して錆色になってしまいます。

昔は鉄欠乏性(貧血)の治療に鉄泉を飲むという方法も行われていたのですが、貧血治療の錠剤1錠分に匹敵する鉄分を飲もうとすると1リットル以上飲まなければならず、あまり現実的ではありません。

貧血予防の為に毎日飲むという利用方法なら、それなりの効果は期待できますが、貧血の治療の為に鉄泉を飲むというのは、効果は期待出来ず、そのような治療法も現在は行われておりません。



温泉とイオウ



温泉街に行ってイオウの匂いがすると、温泉の雰囲気を感じます。

硫黄泉には、酸性のものからアルカリ性のもの、さらに様々な成分を含んでいる温泉など多種多様です。

また火山性の温泉と非火山性の温泉などがあり、珍しい温泉として九州の「寒の地獄温泉(かんのじごくおんせん)」は温度が13度しかないのですが、イオウの成分だけを満たしており「単純硫黄泉」に分類されます。

大分県玖珠郡九重町>寒の地獄温泉

イオウの効果として、血管を広げ血液の流れを良くしてくれますので、体が良くあたたまるという効用があります。
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