宇宙医学の未来

宇宙医学の未来

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宇宙でも善玉菌!



宇宙医学の先進的な取り組みとして
宇宙飛行士の免疫機能を維持するにはどうすれば良いのか?
というテーマで、宇宙空間に善玉菌を持って行き免疫機能を調べる研究が計画されています。


腸内では
  • 善玉菌
  • 悪玉菌
  • 日和見菌
という様々な菌が日々せめぎあって腸内環境をつくっていますが、もし食生活の偏りやストレスなどで悪玉菌が優勢になると
  • 下痢
  • 便秘
  • 病気への抵抗力の低下
になってしまい、免疫機能を高めるには善玉菌を補給してやることが必要になってきます。


これまでの宇宙飛行士の健康維持対策として、宇宙に行く前は
  • 一般の人とは隔離
  • 宇宙食は滅菌したもの
というもので、腸内環境に良い
  • ヨーグルト
  • チーズ
などは含まれていませんでした。




いままで宇宙飛行士が宇宙滞在期間中に重篤な病気になることはありませんでしたが、免疫機能は低下傾向にある事がわかってきました。


JAXAでは日本の企業と共同で研究し、善玉菌(乳酸菌)を宇宙船に搭載してそれを摂取する事によって宇宙滞在期間中でも免疫機能の維持を目指すという研究を計画中です。



火星探査でもたらされる事とは



国際宇宙ステーション計画の後には、月や火星への国際宇宙探査が検討されており、火星への有人探査は行き帰りそれぞれ7ヶ月、全工程では2年半もの長期間に渡るミッションとなります。


火星へ到着後は支援が受けられない状態や、地球の1/3の重力で生き抜いてゆく事から
  • 心身への対策
  • 放射線被曝管理と防御
  • 遠隔医療の技術
などが必要になってきます。


地球から火星への通信は往復30分もかかり、一刻を争う事態に直面した時にサポートしてくれる人工知能を持ったロボットも期待されています。


私たちの生活に宇宙技術がもたらした恩恵は
  • 気象衛星による天気予報
  • GPSによる位置情報
  • フリーズドライによる食品加工
  • ハサップによる食品管理技術
  • ロボットアームによる遠隔医療技術
など無くてはならないものになっており、人類のフロンティアである火星探査は革新的な技術が生まれるきっかけにもなっています。


病気にならないために免疫機能を維持する
究極の予防医学
や限られた空間のなかで生き抜くための
  • リサイクル技術
  • 省エネ技術
は、地球上での問題解決や日本の国際競争力にも貢献することが期待できます。



宇宙医学=病気を予防する医学



宇宙空間における人体への影響として
  • 骨量の急激な減少
  • 筋肉の急激な萎縮
があり、これらは特別な方法ではなく健康維持には当たり前の事をきちんと実行すれば軽減できる事がわかってきました。


また個人やチームの作業効率を維持、向上させるためには
  • 規則正しい生活
  • 食事
  • 運動
  • 睡眠
など生活のリズムが大切である事もわかりました。


宇宙医学がは究極の予防医学であるとも言え、超高齢化社会を迎える日本において健康維持には役に立つ内容ばかりです。


JAXAのホームページでは宇宙医学に基づく健康維持に役立つ情報がまとめられていますのでぜひ日常生活に取り入れて健康長寿に役立ててゆきましょう。
JAXA宇宙医学パンフレット
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05 宇宙医学の未来関連エントリー

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02 骨粗鬆症と宇宙医学
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04 体内リズムと宇宙医学
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