エボラ出血熱の感染経路と症状

エボラ出血熱の感染経路と症状

スポンサードリンク

エボラ出血熱とは



エボラ出血熱はエボラウイルスに感染することによって発病し、致死率が70%前後と非常に恐ろしい病気です。


エボラウイルスに感染すると2〜21日の潜伏期間があり、症状が出ない状態では感染力は無く、症状が出るとウイルス感染が始まります。


エボラ出血熱の症状として
  • 突然の発熱
  • 頭痛
  • 倦怠感、脱力感
  • 筋肉痛
  • 咽頭痛
これらの症状は風邪やインフルエンザと非常に良く似ています。


そして4〜5日後に
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 発疹
  • 胸の痛み
などがあり、血液検査を行うと
  • 白血球や血小板数の減少
  • 肝機能、腎機能の異常
が見られます。

また
  • 歯ぐきからの出血
  • 吐血
  • 血便
などの出血症状も出てきます。


エボラ出血熱は、必ずしも出血症状が出るという訳ではありませんので、最近では
エボラウイルス病
と呼ばれることもあります。


現在の所エボラ出血熱に対するワクチンや治療薬は無く、症状に応じた対症療法が治療法という事になります。



エボラウイルスの発生



エボラ出血熱は1976年から2014年の8月までの期間、中央アフリカ諸国で20回を超える発生(アウトブレイク)が確認されています。


現在問題になっているエボラ出血熱は2014年3月にギニアでの集団発生に端を発し、国境を超えた人の移動により感染が広がってゆきました。


今回の流行は、これまでで最大規模となっておりWHO(世界保健機関)は
国際的に懸念される保健上の緊急事態
を宣言し、流行している国や世界に対して対応の強化を求めました。



エボラウイルスの感染経路



エボラウイルスは粘膜や傷口から感染します。


エボラウイルスを持っている動物からの感染経路として熱帯雨林に住む
  • チンパンジー
  • ゴリラ
  • オオコウモリ
  • サル
などの体液や分泌液、臓器などから感染し、大元の感染源はオオコウモリ科のフルーツコウモリが宿主と言われています。


人同士の感染経路として
  • 患者の体液や分泌液などへの接触
  • 患者が使っていたベッドや衣類
  • 感染予防が不完全な医療従事者による患者からの感染
などがあります。


また現地の埋葬の儀式で
亡くなった人に直接触れる
という風習も感染を広げる原因になったと言われています。


エボラウイルスは飛散しにくく
通常は空気感染は起こらない
とされています。
スポンサードリンク

03 エボラ出血熱の感染経路と症状関連エントリー

01 インフルエンザについて
インフルエンザの症状と、お金のかからない予防法と感染予防法について
02 ノロウイルスについて
ノロウイルスの感染力は強く、ほぼ家族全員に感染します。しかし適切な予防法を講じると感染を防げます。ノロウイルスの予防法について
04 エボラ出血熱の治療と予防法
エボラ出血熱の正しい対処法を知っていると、自分自身や周囲の人の命を救うことにもつながります。たとえ感染していたとしても治療費は公費で賄われますが、そのためには病院に行ってはなりません。
05 海外で感染症にかからないために
海外旅行に行くときの予防接種、持っていきたい家庭薬、キケンな虫や動物など