エボラ出血熱の治療と予防法

エボラ出血熱の治療と予防法

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エボラが発症した時には・・・



現在のところ
エボラ出血熱に対する特別な治療法
というものは無く承認されているワクチンや治療薬も存在しません。


研究段階にあるいくつかの薬は承認前でも患者への投与が検討されているというのが現状です。


エボラ出血熱の主な治療としては
症状を軽くするための対症療法
が行われており、重症化しないように症状を安定させる事が生存の確率を高める事につながっています。

エボラ出血熱は
  • 早期に安静を保つ
  • 早期発見
が何より重要と言われています。


治療時に最も大切なのは、下痢や嘔吐で失われた水分や電解質の補給で、点滴や経口補水液などでの水分補給が主な治療となります。


そのような治療を行ってくうちに体内で免疫が作られ、急速に回復に向かってゆきます。



エボラウイルスから身を守るには



エボラ出血熱の予防には
流行している地域には行かない
事が最も大切で、もし行かなければならない時には
  • 感染者の排出物や体液
  • 感染者が触れた物
などには触れない様にして、十分な手洗いも欠かせません。


アルコール消毒液なども有効ですが、石鹸での手洗いも感染力をなくす効果があります。


しかし、現地で治療を行っている医療関係者でさえ多数エボラウイルスに感染しており
壁や机に付着した患者の体液
など予想もしない所から感染する場合もあり
体外に出てもエボラウイルスは感染力を保っている
と考えなければなりません。


エボラウイルスは動物も感染しますので
  • 動物の死体に近づく
  • 動物に触る
なども避けなければなりません。


また、加熱処理していない肉や、加熱処理が定かでないような肉など食べることはもちろんの事、直接触れる事も絶対に行ってはなりません。



国内でエボラ出血熱の患者発生!



エボラ出血熱が流行している地域から帰国した人で感染の疑いがある患者が医療機関で確認された場合には
指定医療機関で入院、検査を行い感染の有無を確認
するという体制がとられています。


指定の医療機関では、しっかりと感染予防がされている病室において医療を受けることができ
医療費は公費で賄われる
事が決まっています。


もしエボラ出血熱が流行している地域から帰国して潜伏期間の21日以内に
  • 突然の発熱
  • 頭痛
  • 倦怠感、脱力感
  • 筋肉痛
  • 咽頭痛
などの自覚症状があった場合には
地域の医療機関には行かない
まずは保健所に連絡して指示に従う
事を覚えておきましょう。


感染予防が不完全な近くの病院に行ってしまうと、そこで感染を広げてしまう事にもなりかねません。


保健所に連絡をすると、感染が疑われる場合には保健所が感染症指定医療機関の受診が出来るように手配を整えてくれます。



水際での予防対策



エボラ出血熱の水際対策として
  • 空港ではサーモカメラで熱のある人を探す
  • 流行地域から来た人は自己申告で問診を受けてもらう
様になっており
ギニア、リベリア、シエラレオネに滞在していた人に対して潜伏期間の21日間
  • 朝夕の体温測定
  • 健康状態のチェック
を検疫所に報告する事になっています。


エボラ出血熱が流行している地域では世界中から支援が行われていますが、収束までにはまだまだ時間がかかりそうです。


日本においても水際対策を講じていますが、感染リスクを無くすことは出来ません。


エボラウイルスは患者の体液や排泄物、吐いたものなどに触れると感染しますが
インフルエンザの様な飛沫感染をする確率は非常に低い
と言われています。


また流行地域に滞在していた人でも
健康な人がエボラウイルスを持ち込むことはありません
感染していても発症していなければ他の人に感染することはありません
ので、支援から帰国した人に対しては過剰な対応をする必要はないのです。
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