肉体の限界に挑む

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80歳でエベレスト登頂!



世界最高齢でエベレスト登頂を果たした三浦雄一郎さんについては、普通の80歳と違いスーパーマンの様な強靭な肉体を持っているのではないかと思っている人も多いのではないでしょうか?

実際に若々しいデータとして、骨密度などは20歳代で筋肉も40歳代、背筋力は150キロもあります。

しかし肺活量や最大酸素摂取量などは80歳代の平均的な数値なのです。

山登りで必要なのは、持久力や筋力とともに『自分の体力を把握している』事が最も重要です。

筋力があれば、山の登り下りなどは問題なく行えます。

しかし三浦雄一郎さんについては4度の心臓手術をしており、肺活量や心肺機能は低下傾向で、それを補うための策が必要になってきます。



登頂作戦



80歳にもなると体のあちこちにガタが出てきます。

三浦雄一郎さんは4回も骨盤骨折をして歩くことも無理だとも言われていたぐらいで、さらにエベレスト登頂に出発する1ヶ月半前に心臓の手術をおこないましたから、リハビリやトレーニングにかける時間もありませんでした。

このような環境で、エベレスト登頂を果たすためには登山をしながらトレーニングを行うようにして、テントの数や酸素ボンベの数などを増やし、低下した体力や心肺機能を補う対策をとる必要がありました。



高齢者登山のリスク



登山を行う時には体力など万全を期す事が大切ですが、70歳を超えると体力以外の様々なリスクも出てきます。

高齢者のリスクとして、血管の病気や糖尿病などが代表的な疾患で、ましてエベレスト登頂に向かう時には、登山中出てくる病気の対策を現実に考えなければなりません。



高齢者用トレーニングプログラム



高齢者のトレーニングにおいて最も大切なのは『目的意識』です。

三浦雄一郎さんを例にすると、通常の骨盤骨折の回復目標は「歩けること」ですが、エベレスト登頂を考えた時には、高度な登山技術に持ちこたえられる体力を付けなければなりません。

エベレスト登頂!という目標に向かってリハビリを行った結果、怪我をする前よりも関節も柔らかく筋力も上がり、いかに目標をもつ事が大切なのかがよくわかりました。

人間は目的が無いとトレーニングをしていても身が入らないですし、続きません。

三浦雄一郎さんも、エベレストに登って景色を見たい!とか、みんなを驚かせたい!という目的意識があればこそトレーニングに取り組むことができたのだと思います。

またどんな時も悲観的にならず、物事を良いように取る「思考の転換」もメンタル上重要な事です。
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