人を冒険に駆り立てるもの

人を冒険に駆り立てるもの

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80歳でエベレストに登るということ



三浦雄一郎さんは70歳の時と75歳の時にエベレスト登頂を果たしています。

さらに今年80歳になって登頂を果たしたわけですが、今回の登頂は70歳の時から予定していたというわけではなかったのです。

75歳でエベレストの山頂を目指す過程の6400メートル地点で、80歳でまた来よう!と決意し周囲の人を驚かせました。

まだエベレスト登頂を果たす前に、すでに5年後のエベレスト登頂の目標を作るという事は、75歳で登頂を果たせば目標がなくなってしまうという恐れからだったのかもしれません。

目標は生きがいと言えるかもしれません。

三浦雄一郎さんの父、三浦敬三さんも101歳まで現役スキーヤーで

77歳でキリマンジャロを滑降
88歳の時にアルプス・オートルートの完全縦走
99歳でモンブラン山系のヴァレブランシュ氷河からのスキー滑降

など70歳を超えてから10年刻みの目標を持ち、99歳の時にさえパスポートの更新を10年にするなど、次なる目標に向かって日頃から訓練を怠らない生活を送っていました。



冒険遺伝子!?



三浦豪太さんは数々の偉業を成し遂げてきた三浦敬三さん、三浦雄一郎さんの3代目としてプレッシャーに苛まれることもしばしばなのですが、豪太さんの恩師の先生によると、三浦ファミリーには果敢に危険にチャレンジする「冒険遺伝子」があるのではないか?と思い調べてみました。


実際に人間には「冒険遺伝子」というものがあります

これは人が目標を達成した時に脳内で快楽を感じる物質で「脳内麻薬」と呼ばれる「ドーパミン」の受容体に変異がある人で「冒険遺伝子」を持っている人は、スリルを味わったり困難な事業を成し遂げた時の「ヤッター!」という感覚を追い求めてしまう傾向にあり、

スリルシーカー
ノベルティーシーキングジーン


とも呼ばれています。

冒険遺伝子を持つ人は脳に刺激を感じて満足感を得るために行動する人とも言え、実に20人に一人がこの遺伝子を持っています。


当然三浦ファミリーにもこの冒険遺伝子はあると思い調べたのですが、意外にも見つかりませんでした。

では三浦敬三さん、三浦雄一郎さん、三浦豪太さんを冒険に駆り立てるものは何なのでしょうか?



冒険家として必要なもの



エベレスト登頂という目標で行動するにしても、スリルを求めるのか、景色を楽しみたいのかでは内容は大きく違ってきます。

冒険遺伝子がある人は常にスリルと達成感を必要とし、エベレスト登頂のために何年も準備するモチベーションは維持できないと思います。

冒険をやる人全てに冒険遺伝子があるという訳ではなく、普通の人が冒険に望む原動力は何か?と考えると、子供が持つような「ワクワク感、ドキドキ感」の気持ちを実現するために行動に移せる実行力だと思います。

冒険に駆り立てるものとは、あの山に行ってみたい、この川の向こう岸に行ってみたい、という、アフリカから始まった人類がたどってきた好奇心のなせる技だと思います。

三浦雄一郎さんが冒険家として優れているのは

子供のようなドキドキ、ワクワクを感じる心
マイナス要素をプラスに転換できる思考力

ではないかと思います。
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