ツアー登山の注意点

ツアー登山の注意点

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富士ツアー登山



富士登山をしたいけれど、一人であったり初心者ばかりのグループで不安だ、という時にはツアー登山に申し込んで富士登山をする人も多いと思います。

近年の登山ブームから、ツアー登山は富士山をはじめ有名な山では多く行われています。

富士山では夕方から登り始め、深夜に登山道を上りご来光は山頂で迎えるという「0泊2日」のツアー登山が最も人気があり、他にも少し早めに出発して、山小屋で仮眠してから山頂を目指すというプランもあります。

山頂でご来光を拝み万歳三唱した後にはすぐに下山して、温泉などで疲れを取った後に帰路につくなど様々なオプションも用意されています。

またプロの山岳ガイドが少人数のレベルに合わせた計画をするような登山もあるようですが、多くの場合は旅行会社のツアーガイドが添乗員を兼ねて2〜3人のガイドが付き、数十人の登山客を案内するというのが一般的なようです。



ツアー登山の危険性



富士登山で人気なのは、山頂でご来光を迎えるタイプのもので必然的に真夜中に登山を行います。

普段は寝ている時間に、荷物を背負い暗い登山道で、しかも空気の薄い過酷な環境で登り続けなければならないので、普通の人なら調子よく登れる方が不思議です。

また天候が崩れ、雨やみぞれ、強風などになると命の危険にもさらされます。

ツアー登山では、様々な人が列を作って登りますのでマイペースで歩く事は出来ないと思うべきで、グループの一番遅い人のスピードに合わせる事になります。

とは言っても、山頂でのご来光に間に合わすためには限界がありますので、スピードが遅い人は途中からついて行くのがムリな状況にもなります。

シーズン中にはご来光目当てで富士登山をする人が山頂に押し寄せ、登山道では渋滞が起こり、座って休もうと思っても座る場所さえ無い!という事さえありますので、普段歩きなれない人などは、混みあう時間帯を避けるほうが賢明です。



安全対策を考える



富士登山を企画する企業でも、安全対策はとっていますが細かい所まで対処すればそれだけコストや人員が必要になり採算が取れなくなります。

またツアー登山の一部の人に配慮してしまうと他の多くの人の行動が制約されますのでクレームが寄せられることにもなります。

このような事から、持病があったり、平均的な体力を持たない人はツアー登山に参加するのは止めておいたほうが良く、もし参加する場合でも救護体制の確認や、途中で体調が悪くなった時に誰かがついてくれるのか?など十分に調べてから参加するようにしなければなりません。

どうしても行きたい!という思いから、持病を隠してツアー登山に参加するなどと言う事は決して行なってはなりません。

登山に参加して高山病の症状を少しでも感じたら、早めに周囲のメンバーやガイドさんに申し出ましょう。

どんどん標高が上がる富士登山では高山病は早めに対処しなければさらに悪化し、そのうちに良くなるという事は決してありません。

高山病がひどくなると命に関わるという事を自覚し、「せっかく来たのだから」とか「何がなんでも山頂に行く」など無理な行動は禁物なのです。



オススメの登り方



はじめて富士登山をする人にオススメの登り方は、前日に十分な睡眠をとって早朝(夜明け前)から登り始めるという登山です。

人間は昼間に活動するように出来ていますのでその方が理にかなっていますし、晴れていれば登山中にご来光を見る事もできます。

富士山の登山道は登り道と下り道がわかれていますので、ご来光登山をした多くの人とすれ違う事もなく登山道も比較的空いています。

そして昼前に山頂に着けば、カミナリ雲に遭遇することも避けられ怖い思いをしなくて済みます。

はじめて富士登山をする人はご来光にこだわらない方が良い登山になると思います。
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04 ツアー登山の注意点関連エントリー

01 富士山の魅力と怖さ
一生に1回は富士登山を!と思っている人は多く、昨年は30万人もの人が富士登山に訪れています。登山シーズンには特別な技術が無くとも登れるのですが、高所障害の事を知らないと命を落とすこともあります
02 高所障害を防ぐ
富士山に登る時にこの呼吸法を知っていると高所障害から開放されます。
03 富士登山の歩き方
富士山に限らず登山でうまく歩くにはコツがあります。経験の浅い人ほどその事を知らずに痛い目に遭いますのでしっかりと山歩きのコツを覚えておきましょう。
05 富士山を目指すための準備
富士登山を成功させるには、高山病対策をはじめ装備や日頃からのトレーニングなどが必要です。富士登山を成功させるノウハウとは!?