病気の予防も人それぞれ

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便秘と大腸ガン



便秘は多くの女性の悩みの種です。

便秘になると、腸の中に長い間毒物が溜まり様々な病気になる心配があるとされています。

便秘予防には、薬を飲んだり、食物繊維を摂ったりして便通を良くするようにしなければなりません。

便秘が病気につながる根拠として、動物実験において、発がん性の高い食品を与えて、便秘にしたところ、ガンが多くなったという結果があります。

このことから、便秘=危険、という図式が出来上がりました。



アメリカで行われた食物繊維とガンの関係




便秘対策として、食物繊維や果物など便秘になりにくい食生活をおくっている人のがんの発生状況について調査しました。

この調査は、ハーバード大学が72万人を対象に20年間にわたり調査しました。

一日に15グラムの食物繊維を摂っている人も、30グラム以上摂っている人も、ガンの発生率は同じでした。

また、アメリカ国立ガン研究所の調査では、50歳〜71歳までの、男性約30万人、女性20万人を5年にわたって調査したところ、食物繊維の多い、少ないにかかわらず、がん発症の危険度は変わらないという結果が出ています。



WHOの調査では・・・



一方、WHO(世界保健機関)の「がん研究機構」が、52万人を10年間にわたり調査しました。

この調査によると、食物繊維を多く摂っている人は、30%ほど大腸がんの発生率は低くなるという調査結果を最近発表しています。



何が正しいのか?



疫学的調査で、食物繊維が大腸がんの抑制に効果があると言い、別の調査では、多くても少なくても、ガンのリスクは変わらないというのですから、いったいどちらを信用したらいいのか、わからなくなります。

マスコミなどには、研究結果だけが大きく取り上げられ、短絡的に判断しがちです。

しかし、良く考えてみると、食物繊維の種類や人種的背景、食事の量や生活環境など他にも様々な要因があり、違う結果が出ても不思議ではないのです。

大切な事は、自分や家族の健康にとって大切なことは何か?という事です。

食事に食物繊維を積極的に取り入れることは、ガン予防に効果はわからないにしても、栄養のバランスやよく噛んで食べて唾液を出す事、ダイエット効果など、損な事はありません。

「健康に良い」と言われていることは、やらないよりも、やった方が良く、自分の「心の声」に従って、心が安心できる健康法なり健康食事法なりを取り入れてゆけば良いと思います。
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