脳に効く薬を考える

脳に効く薬を考える

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不眠や不安症の薬について



最近の睡眠薬や抗不安薬は安心して使えると言われています。

なかなか眠れないときや、不安症がある時には薬を使うのも良いだろうと思うのは自然な事かもしれません。

抗不安薬に含まれる「ベンゾジアゼピン」という成分は不安を抑える働きがありますが、「ベンゾジアゼピン」で眠気を催すものが睡眠薬になり、両方の薬とも成分は同じものが含まれます。



脳と薬の関係



抗不安薬や睡眠薬の有効成分と脳がうまく反応すると、不安が和らいだり、眠ることができたりします。

しかし薬で多くなった成分と反応した脳は、自身の働きにより「ダウンレギュレーション」という、薬に反応しにくくなるような状態になってきます。

同じ薬は使い続けると効きにくくなる、というのは、このような脳の働きによるものなのです。

薬が効きにくくなると、量を増やしたり、もっと強力な睡眠薬を使ったりしてゆくうちに、いつもぼんやりしたり、だるさが抜けなかったりという副作用に苦しむことにもなります。



薬を止めたい



薬を止めたり、使う量を少なくすると、その薬の成分に反応する脳の受容体は増えてくるのが普通です。

しかし、脳の受容体は必ずしも元の状態に戻らないという事が最近わかってきました。

受容体が回復しないと、薬を止めてゆく段階で、不安が増したり、眠ることができなくなるような「離脱症状」に苦しむことになります。

こうなってしまうと、薬をまた使わなければならなくなったり、別の薬を使うなどで薬がやめられなくなってしまいます。



良く調べてから治療する



睡眠薬や抗不安薬を使う場合に、医師から大丈夫ですと言われても、安易に薬を使うのは考え物です。

本当の専門医に、離脱ができるかどうか、薬を止めることが出来るかどうか、を確認したうえで薬を使わないと危険です。

脳に作用する薬を使うと、脳が変化して、変化した脳は元に戻らない可能性もあり、また元に戻る保障はありません。

最近の睡眠薬や抗不安薬、抗うつ薬は非常に効果がありますが、当然副作用や離脱の問題もありますので、十分に調べて、十分に注意して使っていただきたいと思います。
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