いびきと睡眠時無呼吸症候群

いびきと睡眠時無呼吸症候群

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こんな風に呼吸が止まります。



睡眠時無呼吸症候群はよく耳にする病名で、寝ている間に呼吸がしばらく止まってしまう事を何度も繰り返し、ひどい人になると

数十秒から1分程度の呼吸停止を数分ごとに一晩中繰り返す

ような状態になり、このような症状を家族や他の人から指摘されて病院を受診する人も多くいます。


鼻や口から喉ぼとけまでは「上気道」いう気管で、筋肉や粘膜など柔らかなものでできていますので、気道がつぶれやすいという特徴があります。


特に舌の付け根部分は眠ると筋肉が緩んで背中側に落ち込んでしまいます。


睡眠時に、口の奥の柔らかで狭い場所を無理やり空気が通ると柔らかい組織が振動して【いびき】が聞こえてきます。


さらに、舌の付け根が落ち込んで完全に気道を塞いでしまうと呼吸も止まってしまい、その間は【無呼吸】となります。


無呼吸の間はいびきが出ないのですが、呼吸が再開するといびきも再開するというのが睡眠時無呼吸症候群の特徴で、いびきだけで無呼吸が無い人は単なる【いびき症】ということになります。



こんな症状がでます



睡眠時に無呼吸になると、その間は酸素不足になり体は低酸素になります。


低酸素になると脳は命の危険を感じ、眠りを浅くすることによって筋肉を緊張させ喉が開き呼吸は再開します。


このような事を一晩中繰り返しますので質の良い睡眠は得られず、日中強い眠気を感じて交通事故を起こしたりすることもあって社会的に大きな問題になっています。


無呼吸から呼吸を再開する時に目が覚めて【息苦しさ】や【窒息感】を感じる人もいますし、不眠症や【日中の集中力の低下】や【抑うつ状態】になる人もいます。



睡眠時無呼吸になりやすい人



肥満
睡眠時無呼吸症候群が起こる原因として上気道の周囲に脂肪分がついて、起きている時に気道が狭くなっている状態がみられる場合には【肥満】が病気の原因となります。


下あごが小さい
また元々下あごが小さい人や、下あごが背中側に後退しているような骨格の人は上気道が狭くなり、痩せていても睡眠時無呼吸症候群になりやすいと言えます。


飲酒
他の原因として、飲酒をして筋肉が緩むことによて上気道が狭くなり睡眠時無呼吸症候群が起こることもりあますが、この場合にはもともと肥満などで気道が狭くなっている人に起こりやすく、気道が広い人が飲酒しただけでは睡眠時無呼吸症候群を引き起こすことはほとんどありません。


高齢
年齢が上がると筋肉の緩みが多くなってきますので、痩せていても高齢者になると睡眠時無呼吸症候群が起こりやすいと言われています。


寝る姿勢
仰向けに寝ていると舌の根元が落ち込んで気道を塞ぎやすくなり、普段から仰向けに寝る習慣がある人も睡眠時無呼吸症候群になりやすい傾向にあります。



日本人に多い睡眠時無呼吸症候群



現在の所、睡眠時無呼吸症候群の患者数の統計データはありませんが、少なくとも100万人以上の患者がいると予想されています。


日本人の顔は下あごが小さい人が多く、そのような人では過度な肥満が無くても睡眠時無呼吸症候群になりやすい事もあり、潜在的な患者の要因になっています。
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