治療法その1、持続気道陽圧(シーパップ,CPAP)

治療法その1、持続気道陽圧(シーパップ,CPAP)

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睡眠時無呼吸症候群の治療法について



睡眠時無呼吸症候群は上気道の周りの骨格と肉付きのバランスが悪いことが主な原因と考えられていますので

・骨格が大きくなる

・肉付きが減る

などの変化で根本的な改善につながります。


骨格を大きくする手術も行なわれていますが、結構大掛かりな手術で、術後には顔の形も変わってしまうなど、通常はあまりお勧めできません。


余分な肉を切除する方法として、以前には耳鼻科で狭い部分を切る手術がありましたが、様々な合併症を伴うので現在ではほとんど行なわれることはありません。


上気道周囲の余分な肉付きを減らす有効な方法は無く、体重を減らす事=『ダイエット』が根本的で有効な治療法となっています。


ダイエットで体重を落とすことが有効だとわかっていても、短期間で体重を落とすことができない人や、落とした体重を維持できない人なども非常に多くいますので

※無呼吸を抑えながら減量に取り組む

という方法が現在主に行なわれている治療法です。



骨格に問題がある場合の治療



骨格に問題があって睡眠時無呼吸症候群のある人はダイエットによる効果の期待はできず、他の方法を用いて無呼吸を抑えてゆきます。


これには無呼吸にならない様に睡眠中に器具をずっと装着するというもので、根治ではなく対処療法的な取り組みです。


装着する器具には・持続気道陽圧(CPAP シーパップ)・マウスピースの2種類があります。



シーパップとは



持続気道陽圧(シーパップ)はポンプで圧縮した空気をホースを経由して専用のマスクに送り込むというものです。


装置の電源を入れると、結構な音がしますがマスクをつけると音は消え、付けたまま呼吸をする事や話しをすることもできます。


口を閉じて鼻から息を吸い込むという呼吸が基本で、息を吸うと加圧された空気が入っゆき、閉じた気道を押し広げて呼吸が出来るようにします。


また、気道が広がることによっていびきも軽減されます。


「シーパップ通販価格」


「シーパップの装着と使い方」



日本では保険診療としてシーパップを病院からレンタルして使うことができますが

・入院して行う睡眠ポリグラフ検査で無呼吸や低呼吸指数が20以上

・簡易睡眠検査で無呼吸や低呼吸指数が40以上

が適用の基準となっていますので中等症以上の人しか保険診療の適用にはなりません。


また上記の基準を満たしていても【鼻づまり】【マスクの違和感が強い】という理由でシーパップが使えないというケースもしばしばあります。


シーパップの使用は基本的に月1回の外来受診を受け、使用料は保険の負担額に応じて支払います。



シーパップの効果



シーパップを使うことにより

・日中の眠気の軽減

・いびきの軽減

があり患者さん自身ばかりか家族の睡眠の質も向上します。


他にも、心臓病や脳卒中の発症を抑えたり、すでに心臓病や脳卒中の患者さんにも症状が安定するという効果が報告されています。


シーパップは睡眠時無呼吸症候群には強力な助っ人となり

※シーパップが無いと眠れません

という患者さんもいるほど効果的な治療法です。
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04 治療法その1、持続気道陽圧(シーパップ,CPAP)関連エントリー

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03 診断と検査法について
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05 治療法その2、専用マウスピースの装着
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