ポリープとの違い

ポリープとの違い

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胃にポリープ発見!



胃カメラでポリープが見つかることがよくあります。

検査で「ポリープがありますね」と言われると、ガンかどうか心配になってきますが胃のポリープはガンとは直接関係ないという事がわかっています。

胃のポリープは粘膜が盛り上がって出来たもので、盛り上がった物を【隆起性病変】と呼びポリープの他に様々なものがあります。

隆起性病変には・腫瘍性病変と・非腫瘍性病変に分けられ、腫瘍性病変は際限なく増殖してゆくのが特徴で、他の臓器に転移するタイプの物を悪性腫瘍性病変と呼び命にかかわる事になり、一方、転移しないものは良性腫瘍性病変と呼び、高齢者のかなり萎縮した粘膜で見られます。



ポリープの正体



ポリープと呼ばれるのは・非腫瘍性病変の事で一定の大きさになったらそれ以上大きくならないものです。

ポリープには過形成性ポリープや胃底腺ポリープがあります。

過形成性ポリープは30歳以上から見られるようになり、2〜3センチまでおおきくなれば成長は止まります。

過形成性ポリープの表面は赤くいちごの様なデコボコがあり、出血をする時もあります。

一方、胃底腺ポリープは女性に多く見られ、胃炎の無い所のキレイな粘膜にできるのが特徴で、半球状で表面はなめらかで、色も周辺組織と同じで、心配の必要が無いポリープとされています。

検査で確実に「ポリープ」という診断であれば心配すること無く、いずれガン化するような事はありません。

しかし、過形成性ポリープの場合、大きくなりすぎた物は胃の中を狭くして出血の元になる事もありますので、内視鏡で摘出します。

胃底腺ポリープは大きくなることはあまりなく、放置しておいて問題ありません。

他に「腺腫」と呼ばれるポリープとは違う病変は1年に1度程度経過観察してゆき、2センチを超える大きな物はガンと見分けがつきにくいので、内視鏡で取ることになります。



ポリープの原因



胃のポリープができる原因ははっきりとはわかっていません。

しかし、過形成性ポリープはピロリ菌の感染が原因で、それが成長を促進させる要因になり、原因であるピロリ菌の除菌をすることによってポリープが小さくなることもあります。

胃底腺ポリープは見つかっても問題ないものですが「プロトンポンプ阻害薬」の様な胃酸を強力に抑える薬を長期間にわたって使っていると、このポリープが増えてくる事があります。
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