胃にやさしい生活

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胃とピロリ菌



ピロリ菌は1980年代始めにオーストラリアのウォーレンとマーシャルによって始めて分離培養することに成功したバクテリアです。

当初は胃潰瘍や十二指腸潰瘍、慢性胃炎などの原因とされていて、この業績により両者はノーベル医学生理学賞を受賞しています。

現在ピロリ菌は、胃ガンの原因であることもわかっています。

ピロリ菌を持っている人とそうでない人を毎年胃カメラで経過観察してみると、ピロリ菌を持っている人に早期胃がんが見つかる事がわかって来ました。

さらに早期胃ガンを取った後にピロリ菌の除菌をすると、除菌しなかった人よりも胃ガンの再発は3分の1まで低下させることができます。

このことから、早期胃がん摘出後にピロリ菌除菌をすることは、健康保険でも認められています。



胃ガンの早期発見のためには




胃ガンの発生が多くなってくる40歳代になったら、胃ガンの早期発見、早期治療のためにも検診を受けることが必要で、胃がん検診は自治体で申し込むこともできます。

胃ガン検診は色々なものがありますが、腹痛などの自覚症状が無い人で胃ガンの発見に効果的なのは『バリウム検査』ですが、最近では内視鏡検査も普及しています。

内視鏡検査も鎮静剤を使ったり、鼻から入れる内視鏡などで以前よりも患者さんに負担の少ないものになっています。

内視鏡検査の利点は直接胃粘膜を見て、疑わしい組織がある場合にはそれを取って病理検査することもでき、より早く胃ガンか健康かをはっきりさせることができます。

また自治体によっては、血液検査でピロリ菌感染の状態や胃の粘膜の萎縮性胃炎の度合いを調べ、その結果によってバリウム検査や内視鏡検査をするかどうかの判断をするという事もあります。



胃ガンにならないための生活法



日常生活において気をつけておきたい事は

  • 規則正しい生活を送る
  • 規則正しい時間に食べる
  • よく噛んで食べる
  • 十分な睡眠を取る
  • 食べたら2〜3時間は寝ない
  • お酒は控えめに
  • 禁煙


などが大切です。

最近は胃ガン検診の受診率はどんどん低下していますが、胃ガンは早期発見すれば治療により完全に治しきることも可能になっています。

会社で強制的に検診を受けている人などは良いのですが、主婦の方などはなかなか受診されていません。

自分と家族のために、胃ガン検診を受けておきましょう。

また、胃に何か症状がある場合には病院に行って、内視鏡検査やピロリ菌の検査などを受け、胃ガンを予防できる段階での対策が非常に有効です。

一人ひとりの努力で21世紀中に胃ガンを撲滅しましょう!。
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05 胃にやさしい生活関連エントリー

01 胃がんを知る
日本人に多い胃がんですが、胃がんの進行度合いによって治療も変わってきます。ピロリ菌と胃がんの関係も明らかになってきて、他にも胃がんになりやすい習慣などもわかっています。
02 ポリープとの違い
胃にポリープが見つかりました。と言われるとガンではないか?と心配になります。大丈夫なポリープと胃ガンの違い、見分け方などを知っておきましょう。
03 胃がんの治療について
胃がんの手術には開腹手術や内視鏡手術などガンの進行度合いに応じて様々な手術法があります。
04 手術後の注意点
胃ガンの手術を受けると色々な後遺症で悩まなければなりません。しかし胃ガン手術後の後遺症を事前に知っておくことで対策を取ることもできます。