ギャンブル依存症について

ギャンブル依存症について

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あなたはギャンブル依存症ですか?



WHOが示しているギャンブル依存症の定義は
ギャンブルを繰り返し経済的困窮、人間関係や生活の崩壊をしても止められないかエスカレートしている状態
を言います。


アメリカの精神医学会の診断ガイドラインでは
  1. いつも頭から離れない
  2. 掛け金を増やしてやりたいという強い欲求
  3. 減らそう、やめようと思ってもできない
  4. 減らす、止めると落ち着かない
  5. 問題からの逃避や不快な気分解消のためにやってしまう
  6. 失ったお金をギャンブルで取り戻そうとする
  7. 家族や他の人にウソをついてまでやる
  8. 大切な人間関係や勉強、仕事を危うくしたか失った
  9. 他人に借金をする
これらのうちで4項目以上当てはまるとギャンブル依存症と診断されます。



より強い欲求が起こってしまいます



この依存症も他の依存症と同じで
脳で気持ちいい
という感覚が起こっていて、脳の深い所にある報酬系という神経が興奮して
快楽やワクワク感
が起こります。


しかし同じ刺激が繰り返されると、神経系が慣れてしまい、日常生活で楽しいと感じる場面でも楽しいと感じられなくなって
報酬欠乏症候群
と呼ばれる状態になります。


このようになってしまうと、より強い刺激を求めたりギャンブルを止めてしまうと不快な気持ちになる事から
どんどん深みにハマって
行き着くところまで行ってしまいます。



日本ではコレです



日本の場合ギャンブル依存症の原因として
  • パチンコ
  • スロット
が圧倒的に多く患者さんの9割がこれに起因します。


パチンコは少額からでも楽しめ、あちこちで朝から夜まで遊べる手軽さがあり、依存になりやすい環境でお客を待っています。


借金や家族でもめているうちにウツ状態になって自殺に至る場合が多く、大きな社会問題にもなっています。



治療プログラム



ギャンブル依存症の治療では基本的に6回の
集団での認知行動療法
が主体で
  • ギャンブルのメリットとデメリット
  • 使ったお金の金額を計算する
  • やめた時に何をすると充実した生活ができるか
などをグループで話し合っていきます。


またうつ病や発達障害など心の病をもった人にはそれに適した対応を取る事も大切です。


この依存症も『GA』と呼ばれる自助グループがあり、都道府県や政令指定都市に40ほどの団体があり、自助グループへの参加をすすめる場合もあります。


また借金問題は自分や家族だけで解決するよりも
司法書士や弁護士
などの専門家に依頼して、重い負担をかけずに長い期間で返済するように指導しています。



全ての依存症に言えるコト



依存症はいちどなってしまうと回復が難しく、周囲にも多大な迷惑がかかります。


何よりも大切なのは予防で、早期発見や早期治療も欠かせません。


依存症のチェック項目で心当たりがある場合には、家族が迷わず専門機関に相談することが大切です。


相談先は都道府県や政令指定都市にある
  • 精神福祉センター
  • 保健所
  • 依存症の自助グループ
などに相談してみましょう。
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