狭心症と心筋梗塞の治療

時間医学、狭心症と心筋梗塞の治療

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生体リズムと心臓病の関係



狭心症は心臓の血管が狭くり心筋が酸素不足になった状態で、心筋梗塞は心臓の血管が詰まり、心臓の細胞が酸素不足で細胞が死んでしまう状態を言います。

狭心症や心筋梗塞は朝起こりやすい事がわかっていて、他にも月曜日や月の第一週目に多い、夏に比べて冬に多いなどの特徴があります。

心臓の血管が細くなる理由として【血管の緊張が高くなる】事が上げられます。これは日本人に多く見られる症状で、血管が糸のように細くなり痙攣したような状態になります。

原因として、冬の寒さや朝に感じるストレスなどがあり、その背景には自律神経やホルモンの影響が考えられます。

他にも夜間に汗をかき、朝方は血液がドロドロの状態であるため詰まりやすいのも原因です。

私たちの体には、固まった血液を溶かす『TPA』という酵素があるのですが、その酵素を分解する『パイワン』という酵素が朝方に大量に増えますので、朝方の血液は固まりやすく、その結果狭心症や心筋梗塞が発症しやすいという事になってしまうのです。

このように私たちの体内で、狭心症や心筋梗塞になりやすい環境は一定の時間周期でおこってます。



時間医学で心臓病を治す



狭心症や心筋梗塞の治療では、心臓の冠動脈を広げるカテーテル治療が行われています。

しかし、この治療を行っても朝方には血が固まり傾向で血管が詰まりやすいので、血管の細くなった所にはステントや様々な薬剤で治療が行われています。

時間医学的なアプローチとして薬を飲む時間があり、狭心症や心筋梗塞を予防する『カルシウム拮抗薬』は就寝前か夜遅くに服用すると最も効果が期待できます。

他にも心臓の血管のしなやかさを取り戻す薬の『ACE阻害薬とARB』もあり、この薬は朝服薬するように指導されることも多いのですが、夜服薬する方が圧倒的な効果が期待出来ます。

薬を朝飲むか、夜飲むかの違いについて、2年後、3年後の心臓病の発症率を調べると圧倒的に夜薬を服用したほうが良い結果が得られています。



薬を飲む時間



カルシウム拮抗薬などは夕方や寝る前に飲むのがベストで、ACE阻害薬とARBは朝服用しても構いませんが、効果が出ない時などには、夜にも服用すると良い結果が期待できます。
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