脂質異常症と糖尿病の治療

時間医学で脂質異常症と糖尿病の治療

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脂質異常症と時間医学の治療


高コレステロールと糖尿病と言えば生活習慣病で最も身近な症状です。

コレステロールのうち【悪玉コレステロール】であるLDLコレステロール値は夜明けから明け方に高くなるという特徴があり、LDLコレステロールを減らす『スタチン』という薬の服用は夕食後か寝る前に服薬する事が最も効果的な服用法です。

脂質異常症は今までは高脂血症と呼ばれていたもので、悪玉コレステロールが高いばかりでなく、善玉コレステロールの値が低くなると狭心症や心筋梗塞が増加することが分かっており、薬の服用に加え善玉コレステロールと時間医学の関係性も解明が期待されている所です。

コレステロール以外の物で「脂肪酸」というものがあり、EPAやDHAなどはよく知られており、それに対して【アラキドン酸】は悪玉の脂肪酸になります。

善玉脂肪酸が多く悪玉脂肪酸が少ないという事を確認して時間治療に応用することが期待されています。



糖尿病と生体リズムの関係



この10年間の統計を見ていると摂取カロリーは減っているにもかかわらず糖尿病は増加しています。

この要因として生活リズムの乱れが考えられており、東京などの都会では顕著なのかもしれません。

多くの動物実験で、生体リズムを刻む時計遺伝子に異常が起きると糖尿病や肥満になるという事が確かめられております。

血糖値を24時間記録した結果、2つのタイプがあることが分かってきました。

1つ目は24時間持続するようなもの。2つ目は食事ごとに血糖値が上昇するというタイプでインシュリン分泌は、24時間分泌と食事ごとの分泌という2つのタイプがあるということがわかりました。

これにより血糖値をコントロールしているインシュリン分泌のリズムは、24時間で分泌するリズムと、食事ごとに分泌するリズムを持っているという事がわかります。



糖尿病治療に時間医学を生かす



血糖値の治療において一番注意しなければならない事は、正常な人でも血糖値は朝方急激に上昇、糖尿病の人はなおさらそうなり、これは【あかつき現象】と呼ばれています。

この原因は「腹時計」の一つである肝臓の時計遺伝子の働きが低下するためです。

時間的要因で血糖値の上昇がわかっていますから、糖尿病の治療には規則正しい生活や規則正しい食生活などに注意する必要があります。

私たちの体は夜8時以降に食事をすると血糖値が上昇しやすいという事があるので、夜の食事の時間や量を少なめにする事、さらに寝る2時間前には食事を食べないという事が、糖尿病の予防や悪化の防止につながります。

ごく初期の糖尿病でも体内時計は狂ってきます。

体内時計が狂うと朝方だけ血液を固まりやすくする『パイワン』という酵素が一日中出まくる事になり、狭心症や脳梗塞のリスクが増大してしまいます。

そのような事にならないためには規則正しい生活と正しい食生活にすることが糖尿病の予防には大切な事なのです。
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