時間医学における【痛み】や【間接リウマチ】の治療

時間医学における【痛み】や【間接リウマチ】の治療

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生体リズムと痛みの関係性



痛みと生体リズムは関係性をもっていて、その痛みは2つのタイプに分けられます。

1つ目は高齢者に見られる【変形性関節症】は夕方から夜間に悪くなります。

これは昼間には動かなければならないために、体内麻薬の「エンドルフィン」が分泌されるのですが、夕方から夜間には分泌が減るために痛みが強くなると言われています。

2つ目は【リウマチ】で、痛みやこわばりなどの症状が早朝から朝にかけて悪化します。

これはリウマチの原因である炎症物質のサイトカインが早朝の時間帯に最も多くなるためで、エンドルフィンやサイトカインは健康な人でも同じような時間帯に分泌されます。



時間医学で痛みを緩和する



リウマチや関節痛などの痛みを取る薬は副作用が強く、胃潰瘍の他にも様々な症状が起こり、治療にはいかに副作用を抑え効果的な治療を行うかがポイントになってきます。

関節痛など夕方から夜に痛みが強くなるものに関しては、その4時間前に服用することが最も効果的で副作用も少ない事がわかっています。

リウマチには昔から副腎皮質ステロイド薬が有効で、ステロイドは目を覚ますホルモンとも呼ばれていますので、夜に使用してしまうと不眠になってしまいます。

このような事から、副腎皮質ステロイド薬は朝に投与する事が推奨されてきましたが、最近のリウマチ治療で最も効果的な投与法が研究された結果、深夜2時頃に投薬したものが、痛みを抑え副作用も少ないという結果が得られました。

しかし深夜2時頃に投薬すると目が覚めてしまい、不眠の心配から効果がわかっていても投薬法を勧められないという懸念があります。

このような事で最近登場したのが『プレドニン』という薬で、眠る前に服用すれば体内で除々に吸収され、早朝から朝方に最も効くように設計されています。



新薬と時間医学の適用



間接リウマチは滑膜とよばれる骨の膜が炎症を起こしそこからサイトカインが分泌されます。そのサイトカインに直接作用する薬が登場しています。

これは『疾患修飾抗リウマチ薬』(しっかんしゅうしょくこうりうまちやく)という薬で間接リウマチ治療の第一選択肢として使われる薬で、疾患修飾抗リウマチ薬は1週間を単位として2回の治療が行われ、2回共朝投与する方法が用いられています。

この薬の治療に関して時間医学的なアプローチはまだなのですが、効果を検証すると、圧倒的に夜に投与したほうが良い結果が得られていますので、今後は夜間の投与が考慮されることが期待されます。
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