ワクチンと感染症

ワクチンと感染症

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水ぼうそうワクチン



病気になる前にワクチンを接種しておくことで病気にかかりにくくなり、昨年「水ぼうそうワクチンの実質無料化」というニュースも耳にしました。


水ぼうそうは非常に感染力が強く、幼稚園や小学校などでは瞬く間に感染が広がり学級閉鎖や学年閉鎖などになってしまいます。


水ぼうそうワクチンを1回接種すると80〜85%の人の感染を予防でき、1年以内に2回目の接種でほぼ完璧に予防できます。


水ぼうそうは軽い病気なのでワクチンを接種するほどの病気では無い様に感じますが、もともと免疫の弱い子供や、病気の治療中の子供が感染すると致命的になる事から、水ぼうそうワクチン接種は始まりました。


そして、子供全員が水ぼうそうワクチンを接種すると、同じ場所に居る免疫の弱い子供や病気の子供の感染も無くすことができるという考え方で、水ぼうそうワクチン接種は行われています。


水ぼうそうワクチンは日本で開発され、現在では世界中でそのワクチンが使われています。



ワクチンの役割



【はしか】は感染、発病するととても重い症状になる病気ですし【ポリオ】は重い後遺症が残る恐ろしい病気ですのでワクチンで予防しなければなりません。


またインフルエンザの様に感染が広がると社会活動が大きく制限され、中には重症化して命に関わるような人も出てきますのでワクチン接種で予防できればそれに越したことはありません。


他にも、今はほぼ無くなっていても昔は猛威を振るっていた感染症は外国に行くと発症が報告されていることがありますので、そのような場所に行くときもワクチン接種で感染を予防しておく事が必要です。



いろいろなワクチンがあります



不活化ワクチン

このワクチンは病原体を不活化(殺してしまう)して病原体の成分だけを体内に入れると免疫が作られる作用を利用した方法です。


生ワクチン

細菌やウイルスを培養していくうちに、病気になりにくい種類の物が出てきて、さらにその種類を培養して取り出すという工程を何度か繰り返すと、ほとんど病気にならないタイプの細菌やウイルスが得られ、それを体に入れると発病すること無く強い免疫が得られます。


合成型ワクチン

細菌やウイルスから免疫を作るために必要な遺伝子だけを取り出して、人工的に増やしワクチンを作るという方法もあります。


今までは命に関わるような病気に対してワクチンが開発されてきましたが、技術の進歩で対応できる病気が増えてゆくと際限がなくなるように思います。


複数のワクチンを混合してより安全で効果的な使い方の模索や、1回の接種で長期間有効な物や1回の接種で複数の病気に効くワクチンなどが将来的なワクチンの姿だと思います。
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