母親の胎内にいるときの影響

母親の胎内にいるときの影響

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肥満の原因は胎児から



最近問題になっている事に
2500g未満の出生時の低体重
があり、低体重の赤ちゃんを産むお母さんは痩せている
痩せ妊婦
が多いこともわかっています。


これは妊婦が痩せていると、普段から摂る栄養が少なく胎児に行く栄養も低くなることが関係しています。


妊娠中に胎児の栄養が足りないと様々な臓器の発達に影響が出て栄養をつかさどる
特殊な遺伝子のスイッチが入る
事態になり、出産後の低栄養に備える体が作られてしまいます。


低栄養になれた体で生まれてきた赤ちゃんに、他の赤ちゃんと同様の栄養を与えると
栄養過多
となり、その結果体は脂肪をどんどんため込んでしまい
  • 肥満
  • 2型糖尿病
  • メタボ
になりやすい体になってしまうのです。



肥満の連鎖



低栄養で生まれてきた赤ちゃんではすい臓から分泌されるインスリンの量が非常に多くなるばかりか食欲をコントロールする中枢神経にも影響を与え、食欲を制御できないことさえあります。


またこのような体質は大人になっても続き、第二次世界大戦の末期のオランダであった飢餓の時に生まれた子供の30年、40年後には
  • 肥満
  • 2型糖尿病
  • 心臓病
が多かったという実際の報告があります。


このように人が肥満になる原因は生まれてからの生活習慣によるものよりも、胎児の時代の栄養状態によるものの方がはるかに強いということがわかってきました。


また、肥満になりやすい遺伝子は受け継がれてゆくことになります。



日本が危ない



日本における低出生児の割合は、ヨーロッパ諸国を中心に日・米を含め35ヶ国の先進国が加盟するOECDの中で最も高く、子供の将来の健康のためにも
妊娠中の栄養をきちんと摂る
のはとても重要なのです。



体重が重い赤ちゃんの場合



出生時の体重が4000g以上の過体重
の赤ちゃんの場合にも
  • 肥満
  • 2型糖尿病
になりやすいという傾向にあり、これは過体重の赤ちゃんでも特定の遺伝子のスイッチが入り肥満化すると考えられています。


赤ちゃんは
  • 小さすぎても
  • 大きすぎても
将来的に肥満やそれに関連する病気になりやすい体質になりますので、妊娠中の栄養管理はしっかりおこなわなければなりません。
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