学童期の影響について

学童期の影響について

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肥満児が減らない



肥満になると子どもの時期から動脈硬化が始まり
肥満の子供は動脈硬化の進行が早い
という事がわかっており、他にも
  • 子どもの肥満は大人の肥満に移行しやすい
  • 思春期の肥満の70%以上で成人の肥満に移行する
という事実があります。


昭和20年以降の統計をみると増加は頭打ちになっており、肥満対策が一定の成果を上げているといえますが、明確な減少傾向はみられず特に男児童の肥満は多く見られると共に子どもの年齢が上がると増加しており、子どものころからの対策が重要になってきます。



子どものメタボ基準



小児のメタボリックシンドロームの基準として
  • 中学生で80センチ以上のお腹回り
  • 小学生では75センチ以上のお腹周り
それに加え、お腹回り÷身長=0.5以上
が第一条件で、さらに第二条件として
  • 中性脂肪が120以上
  • HDLコレステロールが40未満
  • 血圧が120/70以上
  • 空腹時血糖が100以上
あり、第一条件を満たし、第二条件が2つ以上あれば小児のメタボリックシンドロームの診断基準にひっかかります。



学童期に肥満になる理由とは



現在の子供を取り巻く社会環境は複雑で肥満になりやすい原因として
  • 不健全な食生活
  • エネルギーの過剰摂取
  • 運動不足
  • 睡眠不足
  • 過度なストレス
  • 朝食を食べない
などが上げられます。


特に朝食を摂らないことが肥満と関連している事実がり、朝食を食べない児童のうち
  • 肥満でない子供は8.9%
  • 肥満の子供は29.8%
というデータからも、朝食抜は肥満につながることがわかります。


他にも子供が一人で食事をする
個食
も肥満には大きく影響しており
  • 中学生での個食は13〜15%
  • 高校生男子で37% 高校生女子で27%
の子供が個食で食事をしており、好ましくない食生活を送っています。


個食が肥満につながる理由として
  • 食べたいものをいっぱい食べる
  • 高カロリーな物を好む
などがあげられ、一人で黙々と食べる時と、大勢でコミュニケーションを取りながら食べるのとでは、食事の満足感や食欲中枢に与える影響も異なってきます。


他にも夜更かしをして睡眠時間が短くなると子供でも
インスリンの分泌が高くなる
事が証明されており、より太りやすい体質になってしまいますので、規則正しい生活や早寝早起きは肥満防止のためにも大切な事なのです。
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