その他の病気について

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婦人科の病気でも腰痛に



女性で腰が痛くなる病気には
  • 生理痛
  • 子宮外妊娠(異所性妊娠)
があり、子宮外妊娠は見逃してはならない病気です。


正常な妊娠は受精卵が子宮の内膜に着床するのですが、子宮外妊娠の98%は子宮にたどり着く前の卵管に着床してしまい、受精卵が大きくなってくると卵管が破裂して出血性ショックを起こします。


症状は
  • 持続性のある痛み
  • 骨盤内の出血では便意を感じる
などがあります。


子宮外妊娠の診断は尿検査で妊娠反応やエコーで子宮の状態を見て
  • 胎嚢(たいのう)が映らない
  • 妊娠反応が陽性
であれば子宮外妊娠を疑います。


緊急性のある時には手術を行い卵管を摘出しますが、非常に軽い段階では飲み薬を使った治療や、胎嚢が小さい時には胎嚢だけ取り除き卵管は残すという方法もあります。



背骨の病気による腰痛



脊髄の病気に
脊髄硬膜外血腫
という病気が原因の腰痛もあります。


脊髄は背骨の中を通っている神経の束で硬膜という膜でおおわれており、その内側の血管が破れた時に脊髄硬膜外血腫が起こります。


この病気はまれにしか起こりませんが事故などの衝撃や、血液をサラサラにする薬を飲んでいる人が、ちょっとした外傷や腰をひねる動作で出血する事もあります。


感じる痛みは
じわ〜とした持続通
があり、ぎっくり腰と違うのは安静にしていても痛みが続くことが特徴です。


検査はMRIを使うと脊髄硬膜外血腫を見つけることができ、血腫が大きい場合には緊急手術となり、小さい時には経過観察で血腫が自然消滅することもあります。



細菌感染



細菌感染には骨が細菌に感染する
脊椎炎
や、硬膜の内側にウミの塊ができると
脊髄硬膜外膿瘍
があります。


これらの病気の自覚症状は
  • 動いても安静時でもじわーと痛い
  • だるくてたまらない
  • 腰が痛い
  • 元気が出ない
などがあります。


この病気の原因は細菌が血液の流れにのって骨や脊髄に行き着いた状態で、細菌の1/3は心臓で繁殖したものですので、心臓も見逃してはなりません。


治療には抗生物質を用いますが、骨はなかなか薬が届かない場所ですので
6〜8週間の治療期間
を要します。



気を付けるべき腰痛とは



単なる腰痛と気を付けるべき腰痛の見分け方として
  • 安静にしていても痛みがある
  • 足に力が入らない
  • お尻を締める力が入らない
  • 発熱がある
  • 1ヵ月痛みが持続している
などの症状がある場合には、単なる腰痛ではありませんのでかかりつけ医に相談の後、必要に応じて専門医の診断を受けるようにしてください。


また、いつも痛み止めでやり過ごすのにも注意が必要で【心不全】のある人は一気に悪くなる場合があります。


他にも痛み止めの長期服用は胃潰瘍ができる原因にもなり、高齢者では1/3の人が胃潰瘍の痛みを感じず、出血によって貧血に至る場合もありますので、きちんとした治療を受けることが大切です。
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