高齢者のうつ病とは

高齢者のうつ病とは

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うつ病で悩む年齢層



どの世代でもうつ病は一般的な病気ですが、その中でも30歳代から40歳代と60歳代の年齢に2層化して多くうつ病が見られます。

今回のシリーズでは高齢者のうつ病ということで65歳以上の年齢の人が対象になりこの年齢層のうつ病は【退行性うつ病】と呼ばれています。

高齢者のうつ病の原因として、定年退職や死別など人生における大きな変化があります。



超高齢のうつ病



65歳以上の退行期のうつ病より、更に高齢の80歳以上の人にもうつ病は見られ、80歳以上になると認知症も発症して、うつ病の判断も非常に難しくなります。

高齢者のうつ病の特徴は、典型的なうつ病の症状と異なっているために見つけにくく、たとえうつ病と診断されても「もう歳だから」と本人も家族も積極的に治療に取り組まない傾向があります。

しかし、80歳以上の人でも青年のように元気な人もいて、そのような人に対して年齢を理由にうつ病の治療が消極的になるということは残念なことで、超高齢者の年齢でも治療に取り組んで90歳まで元気に暮らしていくような気持ちでうつ病と向きあっていただきたいものです。



うつ病と生活の質



たとえ高齢者や超高齢者でもうつ病の治療をきちんと行えば、生活の質は大きく変わってきます。

たとえば、85歳くらいで便秘やめまい、節々の痛みなどで診察してもらっても「歳だから」という理由で、積極的な治療の対象にならないこともしばしばあります。

しかし高齢者のうつ病の場合には、このような身体症状が全面に出てくるというのが特徴ですので、内科や整形外科でも原因がはっきりしないという事もあり、もし今の体の不具合の原因がうつ病にあったとして、うつ病の治療を行ったとすれば、痛みやめまいなどが改善することは大いにありえます。

体の不調や痛みは年齢に関係なく辛いものです。

的確な診断と治療で痛みや不調が取り除かれれば、人生は素晴らしいものになり、生活の質も向上します。



うつ病の自覚症状



高齢者に多いうつ病の症状として

・めまい
・腰痛
・便秘
・尿が出にくい
・入れ歯がしっくり来ないなど口の中の違和感
・手や足の痛み、足の裏の痛み

などがあり、内科や整形外科でこれらの病気を治療しても困難な場合が多くあります。

しかし、症状と共に患者さんの話を良く聞くと【不安】を感じていて、うつ病の特徴である【抑うつ感】は目立ちません。

他には【物忘れ】や【睡眠障害】が見られ、食欲不振で体重が減っているのに本人も家族も気が付かないような事が見られます。

高齢者や超高齢者は老化による体や認知能力の衰えは誰にでもあり、病気の原因の大前提は加齢現象ですが、これらの症状がある時にはうつ病も視野に入れて考えてみる必要があります。
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01 高齢者のうつ病とは関連エントリー

02 高齢者のうつ病の特徴
高齢者のうつ病は訴える症状が若い人とは大きく違ってきます。腰痛や便秘など治療してもよくならない時にはうつ病を疑って見ることも必要です。
03 治療について
高齢者うつ病の治療は、若い人のうつ病とは大きく違っています
04 うつ病と認知症が重なった場合
うつ病と認知症が重なることは高齢者で見られますが、原因を突き止めることが治療が成功するカギになります。
05 高齢者のうつ病と向き合う
うつ病も早期治療ができれば回復も早く、治療も短く済みます。高齢者のうつ病のきっかけを見つける方法とは