高齢者のうつ病の特徴

高齢者のうつ病の特徴

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自覚症状の違い



一般的にうつ病といえば【抑うつ症状】や【落ち込み】などの症状が見られますが、高齢者ではこのような症状があまり見られず、若い人とは違っています。

高齢者のうつ病の特徴としては【めまい】や【耳鳴り】【頑固な便秘】【口の中の違和感】などがあり、他にも原因不明の腰痛や手や足の裏が痛いとか、頭の皮膚の裏側が痛むなど身体的症状が見られます。

気分的な症状は【不安感】を感じ、それが進むと胸をかきむしられるような【焦燥感】を感じる人もいます。

高齢者の自殺の原因には、うつ病が多いのではないかと言われています。



診断の難しさ



超高齢者と言われる85歳以上の人は、もともと慢性疾患を持っていますので内科や整形外科で診察を受けても、そこそこの所で納得してしまい、裏側に隠れたうつ病の発見が遅れてしまう場合もあります。

さらに、高齢になれば誰でも認知機能が衰え、物忘れなどは認知症でもうつ病でも起こる症状なので、よく観察しなければなりません。



うつ病による物忘れの特徴



認知症でもうつ病でも【物忘れ】はしますが、認知症の場合には物忘れ事態をあまり悩む事は無く、むしろ自分が物忘れをしたことを他に転嫁するような事もあります。

対してうつ病の物忘れは本人もその事に対して非常に悩んでいて苦しんでいる様子が見られます。

また高齢者のうつ病の場合には、先に認知症を発症することは無く、うつ症状に伴って物忘れもひどくなってゆくのが特徴です。

同じ物忘れでもうつ病の場合には、一日の内でも症状の起伏がみられ午前中には調子が悪くて午後からは調子が良いというような事があり、夜には小康状態を保ちます。

しかし認知症の方は夜に症状が活発に見られますので、この違いもうつ病と認知症を見分ける判断になります。



家族のみ守り



高齢者になると糖尿病や高血圧などで様々な治療を受け、どこそこが痛いと本人が言っても見逃してしまいやすくなります。

治療成果が良くない場合には、普段の症状を良く見ておき、うつ病を疑って見ることも必要になってきます。
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02 高齢者のうつ病の特徴関連エントリー

01 高齢者のうつ病とは
高齢者の病気のウラにはうつ病が隠れている事が多々あります。80歳の人でもうつ病の治療をすることで体の不調を治すこともでき、よりよい人生を送ることができます。
03 治療について
高齢者うつ病の治療は、若い人のうつ病とは大きく違っています
04 うつ病と認知症が重なった場合
うつ病と認知症が重なることは高齢者で見られますが、原因を突き止めることが治療が成功するカギになります。
05 高齢者のうつ病と向き合う
うつ病も早期治療ができれば回復も早く、治療も短く済みます。高齢者のうつ病のきっかけを見つける方法とは